忍び、恋うつつ -雪月花恋絵巻- - PS Vita の感想

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※若干ネタバレ有り

もうアラサーでそろそろリアルに婚活しなければならないと思い、会社の後輩に相談したところ「乙女ゲーしよう！」というクソアドバイスをいただき、出来心で手を出してしまいました。私ももうアラサー…乙女ゲームなどにうつつを抜かしている場合ではないのですが、興味本位で乙女ゲーを物色していたところこちらに遭遇。

「エロゲか…！？」

パッケージから既にほかの乙女ゲーとは違う異彩を漂っており、目を疑いました。乙女ゲーなのにこんなエロい絵で大丈夫なのか？けしからん。挑発的に舌を覗かせる豊臣くんに憤りを感じたものの、日に日に気になる思いは増していき、気付けば購入していました。
始めは「アラサーで乙女ゲーなんて…」と抵抗感があったのですが、真田幸影先生ルートに入る頃にはもう立派な乙女ゲーババアに昇華してしまっていたのです。

そんなはずない、まさかアラサーになって乙女ゲーにハマるなんてそんなこと許されない。そう思いつつ暇さえあれば「忍び、恋うつつ」を片っ端からネット検索し、ハマるのが遅かったため既にすぎてしまったイベントの跡地をひたすら巡り、キャラ投票出来ないことに拳を握り締め、しまいには真田幸影先生のキャラソンをAmazonで買いリピート再生する日々。Pixivで初めての夢小説にも手を出してしまいました。

「真田幸影先生…しゅき…」

気付けば幸影沼にどっぷりと浸かっていたのです。好きなキャラにどっぷりハマるとどうして脳内年齢が低下するのでしょう？他キャラのルートでも幸影先生が出てきた瞬間、一瞬にして幼児退行してしまいます。アラサーですら包み込んでしまうような圧倒的包容力、優しい声色(鳥海浩輔さんを始めて知ったのですが、素晴らしい声の方ですね)、普段はアダルティな雰囲気を漂わせるもいざ主人公のこととなれば特別授業などと銘打って乱用される職権…その全てが愛おしく尊かったのです。
毎日真田幸影先生に包まれる生活はとても充実していました。

しかし、そんな日常を壊す者が現れたのです。

「服部半蔵…！」