雲のむこう、約束の場所 の感想
参照データ
タイトル | 雲のむこう、約束の場所 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 新海 誠 |
販売元 | エンターブレイン |
JANコード | 9784757725881 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
映像は美しいのですが、せりふが聞き取れず、途中までしかみませんでした。
おそらく、戦後70年以上が経ち「あの時こうだったら…」と、たくさんある扉の中から選んだ結果を後悔するイメージを抱かせます。そこには人の意識が強く関わっていて、展開を面白くしますが、少し難しい内容でした。
日本は本州の青森までしかなくて、北海道はロシア領として描かれています。
現在、過去の感覚が交錯して、未来は、ネガティブなものとして描かれたような気がします。
しかしながら、この物語の舞台となった青森県 この描写がとてもリアルで、
今は新幹線になってしまった当時のローカル線が ありのままに描かれていて ノスタルジーにひたれます(新海ワールドの中にある青森県ですね)
日本は本州の青森までしかなくて、北海道はロシア領として描かれています。
現在、過去の感覚が交錯して、未来は、ネガティブなものとして描かれたような気がします。
しかしながら、この物語の舞台となった青森県 この描写がとてもリアルで、
今は新幹線になってしまった当時のローカル線が ありのままに描かれていて ノスタルジーにひたれます(新海ワールドの中にある青森県ですね)
「雲のむこう、約束の場所」はまさに、小説化されることをずっと、待ち続けていたかのようだ。
この小説は、原作の追補用として描かれたものだろうが、世に出ている多くのそれらとは、明らかに完成度が違う。レベルが高い。
それほど、文章化することで作品本来の良さを引き出しているのだ。これほど心が震わせて読んだ作品は、久しい。
それでも、両手を挙げて、賛同、感動、というつもりはない。
良かった点、残念な点をそれぞれ考えてみた。
良い点として、小説全体を三十一才のヒロキが「あの頃」、そして「約束を果たしに向かう三年後」のことを思い出し、書きつづっているというコンセプトで描かれている点だ。
映画でのいわゆる「神」の視点ではなく、ヒロキ自身の「僕」の視点で描いたことで、作品が「しっくり」きているのだ。
ヒロキ自身〜夢の中のさゆり〜タクヤの日記 がテンポよく入れ替わり展開していく「眠りの章」は圧巻。
また、水野理佳という新しい登場人物を出すことで、ヒロキの葛藤をよりわかりやすく、より深いものにしている。
残念だった点は、前半部での「塔」の描写が目立っていなかったことだ。なぜ塔にヒロキ達は惹かれるのか?その課程と、塔自体の存在感が前半あまり感じられなかった。
また、序章と夏の章の前半で、誰が観ているのか分からない、不安定な視点があった。(後半は改善されている)
私は原作の映画には、かぎりなく5に近い星4つをつけた。
この小説は、悪い点がない訳じゃないが、それでも星5つをあげた。
オリジナルを上回っているというのではない。小説化されたことで私はやっと、この「雲のむこう、約束の場所」が、どこに収めるべき作品なのか、を理解することができたと思うからだ。
まず、映画を見て欲しい。しかしこの小説も原作と同じくらい、読んで欲しいと思う。
この小説は、原作の追補用として描かれたものだろうが、世に出ている多くのそれらとは、明らかに完成度が違う。レベルが高い。
それほど、文章化することで作品本来の良さを引き出しているのだ。これほど心が震わせて読んだ作品は、久しい。
それでも、両手を挙げて、賛同、感動、というつもりはない。
良かった点、残念な点をそれぞれ考えてみた。
良い点として、小説全体を三十一才のヒロキが「あの頃」、そして「約束を果たしに向かう三年後」のことを思い出し、書きつづっているというコンセプトで描かれている点だ。
映画でのいわゆる「神」の視点ではなく、ヒロキ自身の「僕」の視点で描いたことで、作品が「しっくり」きているのだ。
ヒロキ自身〜夢の中のさゆり〜タクヤの日記 がテンポよく入れ替わり展開していく「眠りの章」は圧巻。
また、水野理佳という新しい登場人物を出すことで、ヒロキの葛藤をよりわかりやすく、より深いものにしている。
残念だった点は、前半部での「塔」の描写が目立っていなかったことだ。なぜ塔にヒロキ達は惹かれるのか?その課程と、塔自体の存在感が前半あまり感じられなかった。
また、序章と夏の章の前半で、誰が観ているのか分からない、不安定な視点があった。(後半は改善されている)
私は原作の映画には、かぎりなく5に近い星4つをつけた。
この小説は、悪い点がない訳じゃないが、それでも星5つをあげた。
オリジナルを上回っているというのではない。小説化されたことで私はやっと、この「雲のむこう、約束の場所」が、どこに収めるべき作品なのか、を理解することができたと思うからだ。
まず、映画を見て欲しい。しかしこの小説も原作と同じくらい、読んで欲しいと思う。