一番くじプレミアム TYPE-MOON 10周年記念 A賞 セイバー 10周年記念ver. プレミアムフィギュア 単品 の感想

上位賞はＡ、Ｂともに微妙な出来です。
まず全体的に体のつくりが細長であること。

セイバーは角度によっては非常に映えるシルエットをしていますが、青子は残念ながら首が長すぎる。
実物と販促ポスターの絵を比べればその違いは一目瞭然です。
セイバーは首の長さは許容範囲ですが、見る角度によって若干ですが手足の細長さが気になります。

塗装面では色移りや、塗りが甘くて透けて見える箇所、絵の具の飛びや小さなゴミの残りなどがあり
また剣などのパーツはスケールから切り離した際のニッパーなどによる切断面が目立ち、工程に粗さを感じます。

ボディは片手持ち用と両手持ち用で互換できるようになっていて
頭、胴、スカート、下半身で分割されていますが
自分の所持している個体だけかもしれませんが、片手持ちの方は若干接合がゆるい感じでした。
両手持ち用のボディは大丈夫でした。

また背面の腰のリボンを支えるための支柱と支えが付属していますが
これをつけることで却ってボディが持ち上げられるような状態になり
各パーツが非常に外れやすくなってしまいました。
支柱をつけなくてもバランス面では問題ないので、つけなくてもいいでしょう。

一番くじプレミアムの上位賞は他に映画けいおんの物を全て所持していますが
こちらはどれも手堅い作りになっていて、表情の表現や全体のバランス
そして塗装がよかっただけに、もう少しだけ丁寧に製造してほしかったなという思いです。

とはいえ、TYPE-MOON 10周年記念の最上位賞品であり、くじ１セット80本中3本しか封入のない商品で
ファンアイテムとしては極めて希少な品と言えるでしょう。

気に入っているポイントは、背面や側面からの見た目が非常にセクシーで
凛々しさと色気と気品が同居した、得も言われぬ印象を受けます。
好みの分かれる造形かもしれませんが、価値のある一品であることは間違いないでしょう。