20人の識者がみた「小沢事件」の真実―捜査権力とメディアの共犯関係を問う! の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトル20人の識者がみた「小沢事件」の真実―捜査権力とメディアの共犯関係を問う!
発売日販売日未定
販売元日本文芸社
JANコード9784537260526
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

 8月12日、「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」が田代政弘元検事と木村匡良元主任検事を新たに告発し、小沢事件で起きた虚偽捜査報告書事件に対する市民の追及は第二ステージへ入った。その過程では小川敏夫元法務大臣や前田恒彦元検事も検察の犯罪追及の戦線に加わり、揉み消しを謀る検察と法務省の首脳たちはジワジワと追い詰められてきた。
 そんなさなか、かねてより告知されていた待望の書が出版された。「20人の識者がみた「小沢事件」の真実」である。

 私としては、小沢事件の裁判のほとんど(全部?)を傍聴している江川紹子氏も加わってほしかったが、概ね満足のいくオールスターとも言うべき豪華な人選だ。
 「捜査権力とメディアの共犯関係を問う!」という副題が付いているように、メディアの問題に斬り込んだ論考も多く、メディア論としてもなかなか読み応えのある書となっている。特に神保哲生氏の論考は、表面的な記者クラブ批判ではなく、深いレベルでの記者クラブ制度の問題点の指摘であり(「記者クラブ制度の最大の受益者は、実はクラブに入っているメディアではなく、それを巧みに操ることができている統治権力なのだ」という指摘など)、このような構造的な根深い問題が存在することは、記者クラブの中にいる人たちも日々の仕事に忙殺され、あまりよく認識出来ていないように思われる。この神保氏の深い論考は、記者クラブの中にいる記者たちにこそ読んでもらいたいと思う。

 小沢事件はこれからも様々な形で検証され、やがて歴史の審判が下されるであろう。10年くらい経てば、田代氏も「検事失格」のような本を出して全てを暴露するかもしれない。今、揉み消しに汲々としている検察と法務省の首脳たちや、田代氏の直属の上司だった人たちは、いつ田代氏が暴露してしまうかとビクビクしながら余生を過ごすしかないであろう。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

20人の識者がみた「小沢事件」の真実―捜査権力とメディアの共犯関係を問う!

アマゾンで購入する
日本文芸社から発売された20人の識者がみた「小沢事件」の真実―捜査権力とメディアの共犯関係を問う!(JAN:9784537260526)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.