ゴールデンカムイ 6 (ヤングジャンプコミックス) の感想

　レビューを見てこの巻を読むためにキンドルで５巻までまとめて購入し、本日やっと待望の当巻にたどりついたのですが、実におもしろかったです。鬼才ハメット著「血の収穫」を天才黒澤明が「用心棒」として映像化し、それが「荒野の用心棒」や「ラストマンスタンディング」を産んで、いまここに日本の漫画となるなんて、原作者が予想もしなかったはずの物語の輪廻転生を目の当たりにすることができとてもうれしいです。
　年甲斐もなく漫画を読むのはこの巻でやめとこうと思っていたのですが、いわば三船敏郎と仲代達也が道連れになったロードムービーがこれから見られるわけですから、とてもやめるわけにいかなくなりました。
　「不敗の牛山」のモデルはあの木村政彦の師匠なのかな？とか、的外れかもしれませんがいろいろ想像力をかき立てられます。
　もはや登場人物が生命を吹き込まれて勝手に動き出す域に入っており、メインストーリーの金塊探しはどうでもいい感じです。みんながんばれ！