幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII の感想

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参照データ

タイトル幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えII
発売日販売日未定
製作者岸見 一郎
販売元ダイヤモンド社
JANコード9784478066119
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門

購入者の感想

手痛い失恋からなかなか立ち直れず
前回の嫌われる勇気で、人間は過去に関係なく今、この瞬間から幸せになることを選択できることを学び、とても感銘を受けた。

今回、そんな手痛い失恋を経験した自分にとって、まさに作中の考え方にある、こんな自分を愛してくれる人なんて、この世に存在しないという考え方にとても共感した。

しかし、愛とは与えられるものではない。
というより、自分を愛してくれる誰かに期待するのでは無く、自分から人を愛する大切さを学んだ。なぜなら人から愛されることは強要できないし、どんなに自分が努力しても、相手が自分を愛するかは、他者の課題であるから、自分ができることは、人を愛することだけだということに気づかされた。

だからこの先どんなに傷つくことがあっても人を愛し続けようと思った。

私は学校で生活指導を担当しています。
教員歴は約30年。皆さんは生活指導の教師と言えばどんなイメージを受けるでしょうか?私は叱るより褒めることを大切にしようと頑張ってきました。生徒が褒められる行動を起こすのを待つのではなく褒められる行動を起こすように種を蒔き、実を結べば褒めるという指導です。この指導に少なからず自信を持っていたので、前作をつい最近読んだときは衝撃でした。ただし「承認要求」の息苦しさも肌で実感していたので、内容はとても納得できるものでした。前作は、根っこの部分から全て掘り起こし、露わにして、きちんとあるべき場所に置き直す。そんな感じでした。
そして、読み終える矢先に本作が出るとの情報を得て、初日に購入し、読みました。
前作はかなり衝撃的なイメージでしたが、本作は前作を知っている分、出会い頭の衝撃は低めだった気がしますが、より具体的な内容だったため、後からジワジワ目から鱗が一枚一枚と剥がれていく感じでした。
具体的には「尊敬」を入り口に「横の関係」を築き、最終的には「共同体感覚」へというのが教職に就いているものとして実際的で分かりやすかったです。特に今まで「褒める」という武器で「縦の関係」を築いてきた私にとって「尊敬」という手段を用いて「仲間」を意識し「横の関係」を築くことは「精神的に安心でき、所属感を高め、うれしい気持ちになる」作業でした。その甲斐あって、今年卒業させた生徒たちとは、3学期に(ほんのわずかな時間でしたが)中身の充実した関係を築くことができたと思っています。
そして、今度は3学期ではなく1学期から「尊敬」「横の関係」を手にもって、生徒たちと、そして家族をはじめとする他のすべての人たちと関わりがもてることを喜びに感じます。
「世界がシンプルである」ということに気付くことはできても「それを続けることは困難である」という言葉通り、安易な道ではないと思います。ただ、昔の「縦の関係」に生きる自分に戻りたいかと言われれば「NO!」。後戻りはできない。進むしかないけど、それがうれしい。そんな気分です。

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