日本テレビ 24HOUR TELEVISION スペシャルドラマ2008 「みゅうの足パパにあげる」 [DVD] の感想

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参照データ

タイトル日本テレビ 24HOUR TELEVISION スペシャルドラマ2008 「みゅうの足パパにあげる」 [DVD]
発売日2009-10-28
出演松本潤
販売元バップ
JANコード4988021133883
カテゴリDVD » ジャンル別 » TVドラマ » 日本のTVドラマ

購入者の感想

本作品は『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』(日本テレビ)内で2008年8月30日に放送されたチャリティー・ドラマである。山口隼人の同名の著書を原作にし、松本潤が主演する。CIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)に診断された父親の闘病記である。体が動かなくなる病気に侵され、絶望するが、妻と娘に支えられ、家族に助けられることも必要と気付いていく。

前半はコメディタッチで展開し、随所で笑わせてくれる。後半は重い展開となるが、この種のドラマでありがちな、ひたすら、お涙頂戴ではなく、考えさせられ、元気になれる内容である。

例えば隼人は最初の病院でギラン・バレー症候群と診断される。しかし、隼人の病状は医者の当初の説明と異なる経過をたどる。それでも医者は見直そうともせず、疑うことさえ許さない雰囲気を出していた。

しかし妻・綾(香里奈)が押し切り、セカンド・オピニオンを受けさせる。これは勇気ある決断であり、中々できることではない。最初の医者の説明を盲信していたら、と考えると恐ろしい。リハビリもせずに、ずっと病院のベッドで寝たきりになっていただろう。

ここにはセカンド・オピニオンの重要性という社会的な視点が含まれている。最初の医者が無能で、二番目の医師・黒瀬和夫(松重豊)が名医であったという単純な問題ではない。黒瀬医師が正確に診断できたのは、神経や筋肉を採取して厳密な検査を行ったためである。

ドラマでは麻酔もかけずに採取するシーンが描かれており、明らかに痛そうであった。患者にとってセカンド・オピニオンといえば複数の医者を天秤にかけるようなイメージを抱くかもしれないが、実は患者にとっても大変であり、覚悟がいることである。最初の医者と同じ検査しかしなければ、黒瀬医師も同じ誤診を下した可能性がある。

また、焦燥感からリハビリに励む隼人に、黒瀬医師は「できない自分を認めること」が大切と諭す。「24時間テレビ」ではマラソンのように、ひたすら頑張ることを美徳とする傾向もある。それが一つの美徳であり、感動を呼ぶ側面を有していることは否定しない。

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