フィギュアスケート〜プログラムに秘められた物語〜 (COSMIC MOOK) の感想

雑誌「フィギュアスケートファン」で連載されている、いとうやまねさんのコラムを１冊にまとめたものです。
プログラムのバックグランドを考察する事に特化した解説本で、競技プログラムをアート側から切り取った珍しい切り口の１冊です。
いや、アート側からというと語弊があるかもしれません…難しい芸術論が展開される感じではなくて、「プログラムのに秘められた物語」を著者ならでは視点から、わかりやすく読みやすい文体で読み解いてゆくというスタイルの本です。
したがって、音楽・映画・舞台などの話が殆どで、技術的な側面からの言及はほぼありません。
選手達が表現しようとしているプログラムをより深く楽しみたい方にお勧めです。
15-16シーズンのプログラムが中心ですが、連載されていた以前のプログラムも掲載されています。
文面は連載時と同じようですが、沢山の写真が追加されていますので連載時に読まれた方も楽しめるのではないでしょうか。

以下のプログラムが掲載されています
(曲名の表記ですが、長いのを一部はしょったりしてますので誌面と若干違ってる所もあります…)

羽生結弦　「SEIMEI」「バラード第１番」「天と地のレクイエム」
　　　　　「オペラ座の怪人」「パリの散歩道」「ロミオとジュリエット(13-14)」
浅田真央　「素敵なあなた」「蝶々夫人」「ノクターン(13-14)」
　　　　　「ラフマニノフピアノ協奏曲第２番」
宇野昌磨　「トゥーランドット」「Legends」「ドンファン」
宮原知子　「ファイヤーダンス」「ため息」
村上大介　「彼を帰して(ミュージカル レ・ミゼラブルより)」
本郷理華　「リバーダンス」
無良崇人　「黒い瞳」
村上佳菜子　「ロクサーヌのタンゴ」
小塚崇彦　「イオ チ サロ(これからも僕はいるよ)」
今井遥　「マラゲーニャ」
山本草太　「ポエタ」
樋口新葉　「マスクオブゾロ」
高橋大輔　「道」「ビートルズメドレー」
町田樹　「エデンの東」「ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」「交響曲第９番」
荒川静香