古代エジプト ファラオ歴代誌 の感想
参照データ
タイトル | 古代エジプト ファラオ歴代誌 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ピーター クレイトン |
販売元 | 創元社 |
JANコード | 9784422215129 |
カテゴリ | 歴史・地理 » 世界史 » 古代史 » 古代エジプト史 |
購入者の感想
先ず英語の原書で読んでから、この翻訳書に目を通しました。 手際よく三千年の古代エジプト歴代ファラオの事績が、まとめられていて一読に値する本です。もちろんプトレマイオス朝など末期王国以降の記事は、きわめて簡略に付されていますが、これは古代エジプト・ファラオ時代を扱った書物の常なので、やむを得ない仕儀でありましょう。
ただ惜しむらくは、パピーロス文書や碑文などから知られているファラオたちの「興味深い」史話が、ほとんど載せられていないのは遺憾の限り。たとえば、ペピ2世が夜な夜な王宮を忍び出ては、恋人の将軍の屋敷に通って男色関係を結んでいたこと等々、こういった「面白い」エピソードが読者層をいっそう拡げるということ位、ものを書く人間なら弁えていて欲しいナ、と感じました。また、例の如く監修者は名前を列ねているだけで、訳文には目を通すこともしていないようですが、本書に限りかえってそのほうが良かったと言えましょう。
ただ惜しむらくは、パピーロス文書や碑文などから知られているファラオたちの「興味深い」史話が、ほとんど載せられていないのは遺憾の限り。たとえば、ペピ2世が夜な夜な王宮を忍び出ては、恋人の将軍の屋敷に通って男色関係を結んでいたこと等々、こういった「面白い」エピソードが読者層をいっそう拡げるということ位、ものを書く人間なら弁えていて欲しいナ、と感じました。また、例の如く監修者は名前を列ねているだけで、訳文には目を通すこともしていないようですが、本書に限りかえってそのほうが良かったと言えましょう。