劇場アニメーション『言の葉の庭』 DVD の感想
参照データ
タイトル | 劇場アニメーション『言の葉の庭』 DVD |
発売日 | 2013-06-21 |
監督 | 新海誠 |
出演 | 入野自由 |
販売元 | 東宝 |
JANコード | 4988104076687 |
カテゴリ | » DVD » ジャンル別 » アニメ |
購入者の感想
普段アニメはあまり見ませんが、アマゾンで抱き合わせで何か買わねばならなかったので、たまたまこれを買いました。「君の名は。」公開以前のことで予備知識も期待もゼロでした。しかし視聴を始めると、冒頭の水たまりに緑の木々が写っているシーンからいきなり引き込まれました。個人的にこの映画は、雨の描写よりも、緑の表現が綺麗だと思います。そしてどういう訳かこの作品を見ていると十代後半から20台前半のころの記憶と、その時に無意識のうち無かった事にしていた感情が掘り起こされてしまいます。そんな訳で、全く期待せずに視聴したにもかかわらず、スタートからわずか五分、物語が始まったばかりの段階で号泣してしまいました。その後も号泣しっぱなしで初見ではストーリー全体が頭にまともに入りませんでした。そこで思いました。この映画はストーリーで感動させる映画では無いのだと。映像と音声とストーリーの組み合わせにより視聴者の感情を無理やりえぐりだす作品なのだと。キャラクターの台詞や行動は不自然なところが多く、頭の中でつっこみながら見たのですが、そうしているといつの間にか個人的な昔の後悔が思い出されて泣いてしまうのです。製作した方々の嘘の付き方が自分にはツボにはまったのでしょう。作品を通して製作した彼らの優しさや暖かさが伝わってきます。こんな作品初めてです。
雨の描き方は芸術的だ。思春期には多くの者が体験するであろう心情をよく描いている。良かったのはラストの主人公の叫びよりも、幼少時の母の誕生日の靴の思い出のシーン。全体的な評価は星3つ。