クリスマスを探偵と の感想
参照データ
タイトル | クリスマスを探偵と |
発売日 | 2013-10-04 |
製作者 | 伊坂幸太郎 |
販売元 | 河出書房新社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
初出は、デビュー10周年を記念して刊行された総特集ムック『文藝別冊 伊坂幸太郎』。電子書籍化は、2013年10月4日リリース。伊坂幸太郎が大学一年生の時に初めて完成させた小説のプロットをリメークした作品で、実際に残ったのは、最初の一文だけのようだ。そのプロットを残して、完全リメークしたのが本作である。
巻末で本人も書かれているのだが、舞台がドイツというのが今の伊坂作品には考えにくく、かえって面白い。こうやって読んでみると、やはり伊坂作品の魅力というのは、『会話』にあり、そして舞台と舞台が複雑に組重なっていて、それが回転するように進むプロットにあるのだと思えてくる。そして、『探偵』もフツーの『探偵』とはちょっと違っている。正に、原点を感じる作品だ。
この作品からは20年の時を経ている訳だが、伊坂幸太郎の作品を愛する方は、この作品に『変わっていないな、伊坂は、』ときっと感じると思う。そして作者本人も『変わっていない』と自分で言っている。ファンは読み逃しできない一冊である。
巻末で本人も書かれているのだが、舞台がドイツというのが今の伊坂作品には考えにくく、かえって面白い。こうやって読んでみると、やはり伊坂作品の魅力というのは、『会話』にあり、そして舞台と舞台が複雑に組重なっていて、それが回転するように進むプロットにあるのだと思えてくる。そして、『探偵』もフツーの『探偵』とはちょっと違っている。正に、原点を感じる作品だ。
この作品からは20年の時を経ている訳だが、伊坂幸太郎の作品を愛する方は、この作品に『変わっていないな、伊坂は、』ときっと感じると思う。そして作者本人も『変わっていない』と自分で言っている。ファンは読み逃しできない一冊である。