サザンオールスターズ 1978-1985 (新潮新書) の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトルサザンオールスターズ 1978-1985 (新潮新書)
発売日販売日未定
製作者スージー 鈴木
販売元新潮社
JANコード9784106107245
カテゴリエンターテイメント » 音楽 » J-POP・日本の音楽 » J-POP

購入者の感想

一気に読めました。とても良い内容でした。ファンなら気分良く読めるでしょう。

 本書は、前書きでも述べられていますが、初期のサザンオールスターズ(以下、SASと略します。)(1978年~1985年)の功績を
 正確に描き出そうと試みたものです。
 SASは、「勝手にシンドバット」(1978年)でデビューし、何度かの活動休止、活動再開、その間のソロ活動、
 そして、桑田さんの病気、カムバック、など大波小波に揺られて現在に至っているのですが、
 その間、多少の浮き沈みはありますが、常に第一線で活躍されているのは、誠に凄いことだと思います。
 本書では、初期のSASの全曲、全アルバムの分析、解説を中心として、
 その当時の音楽シーン、インタビュー、音楽番組の対談、日本語ロック、コード進行、歌詞の意味、さらにはマーケティング
 にまで話を広げ、日本ロック界における桑田という存在の大きさ、功績を浮かび上がらせようとしています。
 私の大学の文化祭に、デビュー間もないSASがやってきたことがあり、その時は、音合わせが非常に長く、
 なかなかコンサートが開始されなかったことが、記憶に残っています。
 本書の著者、スージー鈴木氏は、早口ヴォーカル、巻き舌ヴォーカルで、日本語ロックを定着させたことが、
 「勝手にシンドバット」の最大の功績でないかと述べられていますが、私もその通りだと思います。
 それなのに、レコードコレクターズ、などのアルバム評価では、SASのランクはかなり低いのです!
 これは、日本ロック界にはびこる、「はっぴいえんど中心史観」・・「はっぴいえんど」は、私は大好きです・・・、
 「大卒ロック偏重主義」があるのではないか、と推測されているのです。
 この辺りの分析はかなり難しい思いますが、ともかく売れている曲、人気のある曲、グループの評価が低くなる、
 という傾向があるというのは事実だと思います。
 ともかく、初期のSASの活動に正当な評価が下されていないというのは事実であり、
 そのことを指摘した本書は、貴重な存在と思います。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

サザンオールスターズ 1978-1985 (新潮新書)

アマゾンで購入する
新潮社から発売されたスージー 鈴木のサザンオールスターズ 1978-1985 (新潮新書)(JAN:9784106107245)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.