ローカルブックストアである: 福岡 ブックスキューブリック の感想

著者とお会いしたことはもちろんないが、この本を読んでいて、著者の大井実さんという人自身の“あたりの柔らかさ”を感じた。彼の語り口は、素直で率直ながらも、“あたりが柔らかい”。そんな一人の人物が、どんな青春を経て働き始め、何を学び何を感じて、そして何を悩んだ挙句に、どのような本屋さんになったかという顛末が滔々と語られている。それと、「本屋業界」というものの舞台裏を垣間見られるという点でも、貴重な本であると思う。