Slugger (スラッガー) 2014年 09月号 [雑誌] の感想

　本邦唯一となった月刊メジャーリーグ専門誌です。

　読み応えが有った特集記事は以下の通り。
　・全30球団後半戦展望。：7月半ばの段階でいつもながらの詳細な予測ですが、トリビアルな面ではオリオールズのジョシュ・ハートとOBの殿堂入り選手、フランク・ロビンソンのエピソードが傑作でした。
　・覚醒した5ツール・プレーヤー　カルロス・ゴメス
　・快進撃A’s強さの秘密：最近は絶妙なトレードと平凡に見える選手の覚醒に新たな活路を見出している模様を。
　特集内特集で、A’sを苦手としているダルビッシュのデータ分析も。
　ビーンGMが指摘する、新たな過大評価対象も印象的。
　・円熟の妙技　ティム・ハドソン、マーク・バーリー：前半戦好調だった軟投派の両ベテランを、最近の名軟投派と比較して検証。

　・追悼 トニー・グウィン 希代の安打製造機：元祖ビデオ分析派でサンディエゴのフランチャイズ・プレーヤーだったグウィンの早過ぎる死を悼んで居ます。
　彼の死因となった唾液腺ガンの原因と見なされている噛みタバコに関する昨今のメジャー機構の対応にも触れています。

　印象に残った連載記事
　・MLB珍獣図鑑 マイク・ナポリ（レッドソックス）：ボソックスのムード・メイカーのヒゲ男。
邪気の無い原男性的な個性を楽しく描いて居ます。
　・吉井理人のMLB先輩ヅラしてスミマセン：新制度『チャレンジ』に対してOB、特に投手の立場から苦言を。
　・The Voice　球界復帰を待ち侘びるローズ：ニューヨーク・タイムズのライター、タイラー・ケプナー氏による辛口コラム。

　冒頭の写真では最後のオールスターのジーターの様子が感動的に取り上げられています。