早乙女選手、ひたかくす(3) (ビッグコミックス) の感想

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タイトル早乙女選手、ひたかくす(3) (ビッグコミックス)
発売日2017-08-18
製作者水口尚樹
販売元小学館
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

ボクシング部はインターハイ、交流試合に向けて夏休みも毎日練習です。プールでの水中ダッシュで八重の水着姿を恥ずかしくて見られないサトル。肝試しでサトルにしがみつく八重。笑ってしまいますが、二人は真剣。
オリンピックをめざそうかという才能の塊の八重と、公式戦勝利無しのサトルが、その差を理解した上で、それぞれにボクシングに頑張ろう、相手に頑張ってもらおう、でも怪我しないでねと祈りながら並走するところが素晴らしい。うらやましいなあ。今巻も引き続き仏頂面で、キスもなし。でも一緒に一つのことに打ち込む様子は純粋で綺麗で澄み切って温かい。
仏頂面の下の八重の心の動きが可愛らしくて、何度も読んでしまいます。
異色は第26話。早乙女家で八重お姉ちゃんと弟の啓太と友達の関君だけのお話で、息抜きも良いものです。
サトルの京都時代の辛い事件はまだ明かされません。次巻は京都でのインターハイですから、きっとそこに踏み込むことになるのでしょう。

恋愛モノって、両者がやけに鈍感だったり、敢えて敢えての遠回りだったり「たどり着かねーよ!」と自分自身突っ込みを入れたり、訳の解らん意地の張り合いだったり、極度のツンデレ「情緒不安定か!」だったり「はっきりしろー!」だったりと、まどろっこしいモノが多い中これはキラリと光ってます。
お互いが共通の目的(ボクシング)に向かって努力する姿、「八重」のはにかむ笑顔、小さいナリしてる「サトル」が時折見せる芯のある態度、2人の間に割って入り面白がってるマネージャー「美都」、ふんわりと三角関係を予感させるサトル姉の同級生年上「若乃」、などなど湿り気が無くスッと入ってくるストーリー展開お気に入りです。

絶望的に「恋愛モノ」を読まない私が気付けば3巻目、あまり恋愛モノに縁のない方にこそ読んでほしいですね。

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