教団X (集英社文庫) の感想
参照データ
タイトル | 教団X (集英社文庫) |
発売日 | 2017-06-22 |
製作者 | 中村 文則 |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784087455915 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド |
購入者の感想
宗教を主題として量子学、セックス、政治、戦記などを交えた小説です。
それらのテーマを上手く使えば、幾らでも小説に深みを与える事が出来ると思うのだが、逆にテーマを前に出し過ぎて、人間の描き方が不十分だと思いました。
読者は登場人物に対して感情などを抱き、ページをめくると思うのだが、この小説の登場人物は主題のために取って付けられたようなもんで、キャラクターの個性も薄いし、設定としての人物の動機や背景を感じ取れませんでした。
内容の薄さはそこから派生していると思う。
その割に、登場人物それぞれの視点から見るチャプターが多い。
結末も見事ではないと思います。
テーマ事態も壮大に書いてあるが、脈略がなく、ただ知識を披露して満足しているように感じ、小難し話を書けば小説に陰影がしっかりつくような感じで書かれてる感が払拭できなかった(が、成る程と思えた部分もありました)。
確かに、売れそうな要素が詰まっているのは分かりますが、肝心の中身は絶賛する程ではない小説だと思いました。
連載用の作品だったみたいなので、統一性が取りにくい部分もあるだろう。書き下ろしならもっといい作品だったかもしれないなと思いました。
それらのテーマを上手く使えば、幾らでも小説に深みを与える事が出来ると思うのだが、逆にテーマを前に出し過ぎて、人間の描き方が不十分だと思いました。
読者は登場人物に対して感情などを抱き、ページをめくると思うのだが、この小説の登場人物は主題のために取って付けられたようなもんで、キャラクターの個性も薄いし、設定としての人物の動機や背景を感じ取れませんでした。
内容の薄さはそこから派生していると思う。
その割に、登場人物それぞれの視点から見るチャプターが多い。
結末も見事ではないと思います。
テーマ事態も壮大に書いてあるが、脈略がなく、ただ知識を披露して満足しているように感じ、小難し話を書けば小説に陰影がしっかりつくような感じで書かれてる感が払拭できなかった(が、成る程と思えた部分もありました)。
確かに、売れそうな要素が詰まっているのは分かりますが、肝心の中身は絶賛する程ではない小説だと思いました。
連載用の作品だったみたいなので、統一性が取りにくい部分もあるだろう。書き下ろしならもっといい作品だったかもしれないなと思いました。