幸福はなぜ哲学の問題になるのか (homo viator) の感想

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参照データ

タイトル幸福はなぜ哲学の問題になるのか (homo viator)
発売日販売日未定
製作者青山拓央
販売元太田出版
JANコード9784778315351
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 哲学

購入者の感想

本書の「はじめに」、
「最終章の第7章は、すべての方が読む必要がありません」
「一部の方は本書が<実は>何の本だったかを知るでしょう」(20頁)
と書かれています。

本書は、<実は>何の本なんでしょうか?
一部の読者に「しか」知ることができない本?
いったい、本書は…?

実は「第7章を書いたのは、一種の舞台裏を見せるため」(20頁)だそうです。
「舞台裏」だから「すべての方が読む必要がありません」というわけなんですね。
「舞台裏」を書いた「第7章」は、<実話>なんです。
実はボクは実話は大好きです。

だから、第7章を最後まで読んでみました。

「舞台裏」というのは、著者が本書を書いた個人的動機でした。
著者は本書の他に、『時間と自由意志』という別の本も十年ほどかけて書いていたそうです。
二冊の本を同時に書きながら、思考のバランスを取っていたんだそうです。

思考はおもしろいです。しこうさくごがおもしろいです。
ああでもない、こうでもない、といろいろ思い考えるからです。
思考は、結局、どちらでもない結論に落ち着いたりするんですから。

幸福とは何か?
不幸とは何か?
考えすぎると、何が何だか、どっちがどっちか、錯覚しそうです。

本書は、「現実」の側から幸不幸を描いた本です。
同時に、幸不幸が「錯覚」かもしれないと意識した叙述を含んでいる本でもあります。
また、本書にとって重要なテーマは、「主観的」幸福と「客観的」幸福の比較です。

本書の結論は、「人間の現実である錯覚のなかに幸福と不幸が在る」(254頁)です。

小さな子ども向けの第5章の「反対のひみつ」(194頁)や「100点と0点」(200頁)を読んだら、
幸福と不幸というものが、心の中で反対になってしまったり、
また、いろいろな点数がつけられるものであることが分かりました。

「人それぞれ」

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