戦国秘譚 神々に告ぐ〈上〉 (角川文庫) の感想

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参照データ

タイトル戦国秘譚 神々に告ぐ〈上〉 (角川文庫)
発売日販売日未定
製作者安部 龍太郎
販売元角川書店
JANコード9784043659012
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学

購入者の感想

本書は、後奈良天皇の崩御から本能寺の変を経て、天下分け目の合戦までを、
武家と朝廷との相克を通して戦国史を捕らえた戦国三部作の第一部となる作品です。
三友社の配信で山口新聞、岩手新聞、日本海新聞などに「戦国守礼録」のタイトルで連載された後、
1999年7月に角川書店から上下巻本にて刊行された単行本を2002年10月に文庫化したものです。
主人公は、関白・近衛前久です。
13代将軍・義輝が三好氏によって都を追われ朽木谷に逃れて4年後、後奈良天皇の崩御から話が始まります。
時は、管領家が凋落して三好氏が京を支配し、朝廷では賄う費用を欠いて朝議を出来ない状況で、
前久は大喪の礼の費用工面に追われます。
義輝を退位させ義維を担ぎ上げたい三好氏、大きな野望を抱く三好家家宰・松永久秀など、
それぞれの思惑の中で前久は三好氏追い落としのために奔走し、義輝が挙兵したところで上巻は終わります。
公家の視点で描かれているため安部氏の天皇観が垣間見られ、面白い作品です。

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角川書店から発売された安部 龍太郎の戦国秘譚 神々に告ぐ〈上〉 (角川文庫)(JAN:9784043659012)の感想と評価
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