山田耕筰:序曲ニ長調/交響曲ヘ長調「かちどきと平和」/交響詩「暗い扉」/交響詩「曼陀羅の華」 の感想

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タイトル山田耕筰:序曲ニ長調/交響曲ヘ長調「かちどきと平和」/交響詩「暗い扉」/交響詩「曼陀羅の華」
発売日2003-11-01
販売元Naxos
JANコード4945604553506
カテゴリミュージック » ジャンル別 » クラシック » 交響曲・管弦楽曲・協奏曲

購入者の感想

山田耕筰が20世紀日本を代表する大作曲家であることは疑問の余地がない。しかし、現在広く知られている作品というと、
『この道』『待ちぼうけ』『赤とんぼ』などの歌曲や童謡、夏の甲子園の入場行進曲、そして山のように量産された各種
学校の校歌といった状況である。若い頃の山田はドイツに留学してマックス・ブルッフなどに師事した絶対音楽の作曲家
であった。青年期には少なからぬ量の管弦楽作品を書いていたが、本人がのちに絶対音楽から離れて何でも屋的な活動に
入ったため、青年期の作品は埋もれていった。片山杜秀氏プロデュースの日本作曲家選輯で取り上げられる形で発掘され、
こうしてアルバム化されたことは大変喜ばしいことだ。片山氏の懇切丁寧な楽曲解説付き。

楽曲自体は留学時分に作った習作的なもので、シューベルトやメンデルスゾーンを範にとった常識的な内容だが、すでに
後年の活躍を暗示させる歌ごころと優美さが現れていて、単なる古典の模倣に留まってはいない。2作の交響詩には当時の
最先端の音楽であったドビュッシーやスクリャービンの影響が感じられ、山田が貪欲に西洋音楽の知識やトレンドを吸収
していたことがうかがわれる。

指揮の湯浅卓雄氏はかのロヴロ・フォン・マタチッチのアシスタントをしていたという人で、イギリスを中心に世界各地の
オケを指揮してきた実力者。師匠譲りのスケールの大きい、力強い演奏を聴かせてくれる。

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Naxosから発売された山田耕筰:序曲ニ長調/交響曲ヘ長調「かちどきと平和」/交響詩「暗い扉」/交響詩「曼陀羅の華」(JAN:4945604553506)の感想と評価
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