歴史群像 2017年 06 月号 [雑誌] の感想

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参照データ

タイトル歴史群像 2017年 06 月号 [雑誌]
発売日2017-05-06
販売元学研プラス
JANコード4910096770670
カテゴリジャンル別 » 雑誌 » 人文・思想・社会・歴史 » 地理・歴史・考古学

購入者の感想

発行周年記念号ということで、特集は「日本陸軍」がテーマ。本誌の場合、記事間の独立性が高く、特集の場合も中心になる記事以外の記事は全く異なるテーマを取り上げることが多いのだが、本巻については複数記事が集中的に「日本陸軍」を取り上げている。
またその切り口も、発足から滅亡までの戦歴を追うといった表層的な内容ではなく、「組織」「装備史」「用兵思想」といった一歩も二歩も踏み込んだような内容になっているなど、最近増えている歴史・戦史雑誌とは一線を画するような内容になっているなど読み応えのある記事が並んだ。

印象的な部分をあげる。
日本陸軍の装備は他国に比べると劣っていたといわれることが少ないのですが、どのような背景があり装備が考えられていたのかを、日清日露からWWⅠを経て日中戦争と続く一連の「装備変遷」は読み応えがあった。確かに劣っていた部分も否めないのだが努力の後もうかがえた。
戦史を読むと師団番号から無数の師団があったようにも錯覚するのだが、陸軍組織の根幹である師団がどのように編成され、変遷していったのか、黎明期の鎮台時代からの終戦間際の総動員体制の中で無数に編成されるまでを描く「師団編成史」を有用。
中でも「用兵思想」史もなかなかこういうテーマでとりあげられることがないだけに貴重。
白黒写真をCG彩色したカラー写真記事では、陸軍航空隊と空母「あきつ丸」がとりあげられる。白い雪原の上を飛ぶ軽爆撃機や迷彩塗装の飛燕など鮮烈で一見の価値あり。「あきつ丸」はその建艦思想に後の強襲揚陸艦の萌芽といってよいのだろう。

特集記事以外では、「日本駆逐艦の優勢はなぜ覆されたのか」という記事も読み応えがあった。

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