銃夢火星戦記(2) (KCデラックス イブニング) の感想
参照データ
タイトル | 銃夢火星戦記(2) (KCデラックス イブニング) |
発売日 | 2015-11-20 |
製作者 | 木城 ゆきと |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784063773576 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック |
購入者の感想
(少し内容に触れています)
太陽系の勢力地図を書き変える結果となったZOTTから3年、火星の旧マミアナ町遺跡慰霊碑を訪ねたガリィはかつての親友、姉と慕ったエーリカと意に染まぬ再会を果たす。
いきなりガリィと前巻で幼年期の強い結びつきが描かれていた機甲術の達人に成長したエーリカとの対決から始まる2巻。
懐かしい登場人物達(カエルラ、ザジ、リメイラ女王、ガントロールのクー・ツァン、そしてスーパー・ノヴァ)と新登場人物(英霊団、バーサーカー銃のダンコ、天蓋協会大巫女ムイ)が次から次へと登場し、ガリィの高い戦闘能力だけでは如何ともしがたい大きな力の存在が仄めかされ、目まぐるしく展開するストーリーとアクションに眩暈を覚える2巻。
通常の検査方法ではオリジナルと判別不可能な「屍人兵士(ネクロ・ソルジャー)」というシミュラークラ的存在の登場で、誰が敵か解らぬ疑心暗鬼的状況が重く登場人物と読者に圧し掛かります(木城氏のP.K.ディック作品へのオマージュを感じさせます)。
前シリーズのZOTT開催すら本編の伏線で有った事が明らかにされ、新しく提示された太陽系規模巨悪「ダーザイン」の陰謀がどうガリィ個人に収斂するかが今後も大いに見物です。
巻末には前シリーズ終了後にイブニング誌に掲載された木城氏久々の読切短編「霧界」(原案、飛浩隆氏「海の指」第46回星雲賞短編部門受賞)33頁掲載。
或る日地球を襲った未曽有の災厄「灰洋」後の生き残りの少年が久し振りに出会った活き活きとした少女との過酷ながら豊饒な生活を素晴らしいSF的表現と希望を絡ませて描いています。
膨大な情報量に初見の方はやや戸惑うかもしれませんが、本シリーズファンの方には大いにお薦めです。
太陽系の勢力地図を書き変える結果となったZOTTから3年、火星の旧マミアナ町遺跡慰霊碑を訪ねたガリィはかつての親友、姉と慕ったエーリカと意に染まぬ再会を果たす。
いきなりガリィと前巻で幼年期の強い結びつきが描かれていた機甲術の達人に成長したエーリカとの対決から始まる2巻。
懐かしい登場人物達(カエルラ、ザジ、リメイラ女王、ガントロールのクー・ツァン、そしてスーパー・ノヴァ)と新登場人物(英霊団、バーサーカー銃のダンコ、天蓋協会大巫女ムイ)が次から次へと登場し、ガリィの高い戦闘能力だけでは如何ともしがたい大きな力の存在が仄めかされ、目まぐるしく展開するストーリーとアクションに眩暈を覚える2巻。
通常の検査方法ではオリジナルと判別不可能な「屍人兵士(ネクロ・ソルジャー)」というシミュラークラ的存在の登場で、誰が敵か解らぬ疑心暗鬼的状況が重く登場人物と読者に圧し掛かります(木城氏のP.K.ディック作品へのオマージュを感じさせます)。
前シリーズのZOTT開催すら本編の伏線で有った事が明らかにされ、新しく提示された太陽系規模巨悪「ダーザイン」の陰謀がどうガリィ個人に収斂するかが今後も大いに見物です。
巻末には前シリーズ終了後にイブニング誌に掲載された木城氏久々の読切短編「霧界」(原案、飛浩隆氏「海の指」第46回星雲賞短編部門受賞)33頁掲載。
或る日地球を襲った未曽有の災厄「灰洋」後の生き残りの少年が久し振りに出会った活き活きとした少女との過酷ながら豊饒な生活を素晴らしいSF的表現と希望を絡ませて描いています。
膨大な情報量に初見の方はやや戸惑うかもしれませんが、本シリーズファンの方には大いにお薦めです。