事例で考える会社法 第2版 (法学教室ライブラリィ) の感想
参照データ
タイトル | 事例で考える会社法 第2版 (法学教室ライブラリィ) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 伊藤 靖史 |
販売元 | 有斐閣 |
JANコード | 9784641137295 |
カテゴリ | 社会・政治 » 法律 » 暮らしの法律 » 法律入門 |
購入者の感想
本書は、会社法の演習書。
元記事は、2009から2010年ころに、法学教室に連載されていたもの。
これに加筆修正を行った上で、単行本化したのが、第一版。
更に、平成二十六年改正や、最新判例を踏まえた改訂を行ったのが、この第二版。
司法試験受験生がよく使っている、定番の演習書。
難易度は、やや高度。
その事項を知っていないと解けない問題、解説を読んで初めて解ける問題などがある。
基本的には、非常に優秀な演習書と思う。
もっとも、注意点もある。
第一に、共著であるため、学者先生によっては、かなりアカデミックな方向に没頭しているということ。
問題に対する解説というよりは、研究成果の発表のような文章さえある。
第二に、司法試験の問題の場合、特定の学説に依拠しないと上手く問題が解決しないような出題はしない。
司法試験では、一定の学説を採用することによって、受験者が有利になる出題は、注意深く、なされないようになっている。
しかし、本書の場合は、その問題を作成した学者先生の見解によらないと、上手く解決しない出題もなされている。
この点は、本書が、司法試験ではなくて、あくまでも学者先生による作問だということを、割り切る必要もある。
なお、第二の点については、ヒアリングに言及があるので、参考にしてください。
***********************新司法試験考査委員(民事系科目)に対するヒアリング概要4頁より引用***********************
特定の研究者委員の論文とか著書を読んでいると有利になるのではないかとか,問題の傾向を予測して色々準備が出来るのではないかといったような印象を与えたり,そういう雰囲気の中で受験生が受験準備をしたりするということはあってはならないことであり,そのようなことにならないように作題する側も工夫をしているので,その点は強調して申し上げておきたい。
元記事は、2009から2010年ころに、法学教室に連載されていたもの。
これに加筆修正を行った上で、単行本化したのが、第一版。
更に、平成二十六年改正や、最新判例を踏まえた改訂を行ったのが、この第二版。
司法試験受験生がよく使っている、定番の演習書。
難易度は、やや高度。
その事項を知っていないと解けない問題、解説を読んで初めて解ける問題などがある。
基本的には、非常に優秀な演習書と思う。
もっとも、注意点もある。
第一に、共著であるため、学者先生によっては、かなりアカデミックな方向に没頭しているということ。
問題に対する解説というよりは、研究成果の発表のような文章さえある。
第二に、司法試験の問題の場合、特定の学説に依拠しないと上手く問題が解決しないような出題はしない。
司法試験では、一定の学説を採用することによって、受験者が有利になる出題は、注意深く、なされないようになっている。
しかし、本書の場合は、その問題を作成した学者先生の見解によらないと、上手く解決しない出題もなされている。
この点は、本書が、司法試験ではなくて、あくまでも学者先生による作問だということを、割り切る必要もある。
なお、第二の点については、ヒアリングに言及があるので、参考にしてください。
***********************新司法試験考査委員(民事系科目)に対するヒアリング概要4頁より引用***********************
特定の研究者委員の論文とか著書を読んでいると有利になるのではないかとか,問題の傾向を予測して色々準備が出来るのではないかといったような印象を与えたり,そういう雰囲気の中で受験生が受験準備をしたりするということはあってはならないことであり,そのようなことにならないように作題する側も工夫をしているので,その点は強調して申し上げておきたい。