失敗の法則 日本人はなぜ同じ間違いを繰り返すのか の感想
参照データ
タイトル | 失敗の法則 日本人はなぜ同じ間違いを繰り返すのか |
発売日 | 2017-07-14 |
製作者 | 池田 信夫 |
販売元 | KADOKAWA |
JANコード | 9784046019417 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 社会・政治 |
購入者の感想
池田氏は7つの法則をあげておられるが
この7つの法則から、ある共通点を感じた。
それは、いわば
「ミドルマネジメントとしての妥当な視点(部分最適)」を「トップマネジメントとしての妥当な視点(全体最適)」に切り替えられない、
もしくは切り替えることが許されない
といったことである。
もしかすると、太平の世の中では、
優秀なミドルマネジメントを、仁徳あるトップが緩やかに束ねることで、部分最適の結合体としての体制維持が可能だったかもしれないが、
変化の激しい(激しい変化にさらされる)世の中では、
大きな組織体制の進む方向を、適切に定め、そして、変えていく必要があり、
その組織体制の艦長たるトップマネジメントが、大局観をもってあたる必要がある。
もちろん、その大局観が常に当たるとは限らないわけだから、
その大局観の妥当性検証や、必要に応じた速やかなる方向転換を図るための、ブレーンが必要であろう。
ミドルマネジメントの単なる延長線上では、この領域には、なかなか行きあたらない、
そこを欧米(そして欧米ナイズドされた中国等)のグローバル化した企業のトップは、
はやいうちから独立経営の経験を積ませるなり、またMBA(エグゼクティブMBA含む)なりで、
乗り切ろうとさせるし、
また猟官制によって、適材適所配置を速やかに図る、という工夫も持ち合わせているのであろう。
「変化の激しい(変化にさらされる)世の中では、
ミドルマネジメントとトップマネジメントのあいだに、
非連続な変化が必要、(必死に耐え忍んで頑張りさえすればよいわけではない)」
というところに、一定以上の共通認識を得られるかどうか、が
いまの日本社会、組織体制へのメッセージなのか、
と考えさせられた一冊であった。
この7つの法則から、ある共通点を感じた。
それは、いわば
「ミドルマネジメントとしての妥当な視点(部分最適)」を「トップマネジメントとしての妥当な視点(全体最適)」に切り替えられない、
もしくは切り替えることが許されない
といったことである。
もしかすると、太平の世の中では、
優秀なミドルマネジメントを、仁徳あるトップが緩やかに束ねることで、部分最適の結合体としての体制維持が可能だったかもしれないが、
変化の激しい(激しい変化にさらされる)世の中では、
大きな組織体制の進む方向を、適切に定め、そして、変えていく必要があり、
その組織体制の艦長たるトップマネジメントが、大局観をもってあたる必要がある。
もちろん、その大局観が常に当たるとは限らないわけだから、
その大局観の妥当性検証や、必要に応じた速やかなる方向転換を図るための、ブレーンが必要であろう。
ミドルマネジメントの単なる延長線上では、この領域には、なかなか行きあたらない、
そこを欧米(そして欧米ナイズドされた中国等)のグローバル化した企業のトップは、
はやいうちから独立経営の経験を積ませるなり、またMBA(エグゼクティブMBA含む)なりで、
乗り切ろうとさせるし、
また猟官制によって、適材適所配置を速やかに図る、という工夫も持ち合わせているのであろう。
「変化の激しい(変化にさらされる)世の中では、
ミドルマネジメントとトップマネジメントのあいだに、
非連続な変化が必要、(必死に耐え忍んで頑張りさえすればよいわけではない)」
というところに、一定以上の共通認識を得られるかどうか、が
いまの日本社会、組織体制へのメッセージなのか、
と考えさせられた一冊であった。
氏のHPの愛読者であればよく御存知の内容が解りやすく纏まっており、ビジネスマンあるあるの根源を明らかにする良書。