崩壊国家と国際安全保障 -- ソマリアにみる新たな国家像の誕生 の感想

　日本でソマリアを長期的に研究している学者は、おそらく東京大学の遠藤先生しかいないだろう。この本は、これまで10年間にわたり断続的に発表してこられた論文や新しい文献を用いて、ソマリア全体を国家としての枠組みを中心にして描き出そうとする試みになっています。
　以下、章立て。
　第1章　「崩壊国家」概念をめぐって
　第2章　崩壊国家への軌跡
　第3章　崩壊国家ソマリアにおける「紛争」の展開
　第4章　機能する崩壊国家ソマリアの課題
　第5章　国家なき政府
　第6章　「境界領域」をめぐる政治
　第7章　イスラーム主義勢力の興隆
　第8章　「海賊」問題の展開
　第9章　崩壊国家とディアスポラ
　終章　 新たな国家像