ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「悲愴」「月光」「熱情」 の感想
参照データ
タイトル | ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「悲愴」「月光」「熱情」 |
発売日 | 2015-05-20 |
アーティスト | ギレリス(エミール) |
販売元 | ユニバーサル ミュージック |
JANコード | 4988005884381 |
Disc 1 : | ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13 ≪悲愴≫ 第1楽章:Grave-Allegro di molto e con brio ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13 ≪悲愴≫ 第2楽章:Adagio cantabile ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13 ≪悲愴≫ 第3楽章:Rondo.Allegro ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27の2 ≪月光≫ 第1楽章:Adagio sostenuto ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27の2 ≪月光≫ 第2楽章:Allegretto ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27の2 ≪月光≫ 第3楽章:Presto agitato ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57 ≪熱情≫ 第1楽章:Allegro assai ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57 ≪熱情≫ 第2楽章:Andante con moto-attacca: ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57 ≪熱情≫ 第3楽章:Allegro ma non troppo-Presto |
カテゴリ | ミュージック » ジャンル別 » クラシック » 交響曲・管弦楽曲・協奏曲 |
購入者の感想
自分の好きな「月光」の冒頭の演奏を探し求めて、何人かの演奏を聴き、
感銘を受けた演奏家の一人です。
ジャケットを見て吃驚、エミール・ギレリス氏の演奏の色彩を表しています。
ロシアの寒冷な夜の冴えた月明が、音ともに広がる演奏でした。
ピアノソナタ第23番「熱情」も心に届く演奏です。
どの曲も名水のようにとても心地よい演奏でした。
“鋼鉄のタッチ”と称される技術、一体何を指しているのか?
私には、ギレリス氏が、作品に対して的確に垂直に掘り下げていくことが出来る才能の音楽家
だったと感じる方が優ります。
アファナシェフ氏の先生でもあった人です。旧ソ連邦の芸術家は、言論・表現の自由がなかったため、
肉親を処刑された人もいて、亡命を余儀なくされた人が多数います。
第二次世界大戦下に欧州から米国へ亡命した音楽家と、この旧ソ連邦時代に西側へ亡命した音楽家、
受難の時代でした。
ギレリス氏はソ連政府に西側で自由に活動することを許されたソ連を代表するピアニスト。
様々な芸術家の人生が、劇的で、それゆえ彼の曲想の理解と表現も、清徹な音楽性も、一通りではありません。
解釈や超絶技巧だとかいった音楽を形成するものではなく、音楽そのものに耳が傾けられる
素晴らしい演奏家を偲んで。
感銘を受けた演奏家の一人です。
ジャケットを見て吃驚、エミール・ギレリス氏の演奏の色彩を表しています。
ロシアの寒冷な夜の冴えた月明が、音ともに広がる演奏でした。
ピアノソナタ第23番「熱情」も心に届く演奏です。
どの曲も名水のようにとても心地よい演奏でした。
“鋼鉄のタッチ”と称される技術、一体何を指しているのか?
私には、ギレリス氏が、作品に対して的確に垂直に掘り下げていくことが出来る才能の音楽家
だったと感じる方が優ります。
アファナシェフ氏の先生でもあった人です。旧ソ連邦の芸術家は、言論・表現の自由がなかったため、
肉親を処刑された人もいて、亡命を余儀なくされた人が多数います。
第二次世界大戦下に欧州から米国へ亡命した音楽家と、この旧ソ連邦時代に西側へ亡命した音楽家、
受難の時代でした。
ギレリス氏はソ連政府に西側で自由に活動することを許されたソ連を代表するピアニスト。
様々な芸術家の人生が、劇的で、それゆえ彼の曲想の理解と表現も、清徹な音楽性も、一通りではありません。
解釈や超絶技巧だとかいった音楽を形成するものではなく、音楽そのものに耳が傾けられる
素晴らしい演奏家を偲んで。