メンデルスゾーン&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ほか の感想

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参照データ

タイトルメンデルスゾーン&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ほか
発売日2016-12-07
アーティストヤッシャ・ハイフェッツ
販売元SMJ
JANコード4547366273304
Disc 1 :ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35 第1楽章 アレグロ・モデラート
ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35 第2楽章 カンツォネッタ:アンダンテ
ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35 第3楽章 アレグロ・ヴィヴァチッシモ
ヴァイオリン協奏曲ホ短調 作品64 第1楽章 アレグロ・モルト・アパッショナート
ヴァイオリン協奏曲ホ短調 作品64 第2楽章 アンダンテ
ヴァイオリン協奏曲ホ短調 作品64 第3楽章 アレグレット・ノン・トロッポ;アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ
ゆううつなセレナード 作品26
ワルツ~弦楽セレナード ハ長調 作品48より
カテゴリミュージック » ジャンル別 » クラシック » 交響曲・管弦楽曲・協奏曲

購入者の感想

ハイフェッツは1959年の夏に事故で腰を痛め、その後、演奏活動が激減したと言われるが、チャイコフスキーは55才、メンデルスゾーンは、事故直前の57才の円熟期の演奏。オーケストラのバックも申し分ない。ライナー/シカゴ響、ミュンシュ/ボストン響は、当時、全米のみならず欧州を含め、最高の技倆を誇った指揮者と交響楽団の組み合わせであり、録音時点はその最盛期に位置する。

メンデルスゾーンでは、ビーチャム/ロンドン・フィル(1949年6月10日 ロンドン、アビー・ロード・スタジオ)のほか、ミュンシュ/ボストン響(1959年2月23〜25日 ボストン・シンフォニーホール)が、あまねく知られている。
ミュンシュはヴァイオリニストの特質を熟知しており、ハイフェッツの自由度を尊重して最良なものを引き出そうとしているように見受けられる。自然体の構えであり、伸び伸びとした展開。とくに終楽章の掛け合いの楽しさー強奏、強音をあえて抑制し、軽妙洒脱さとちょっぴりのウイッティさをも加味して大円団を迎えるあたりのドライブ感がたまらない。

チャイコフスキーは、古くはバルビローリ/ロンドン・フィル盤(1937年3月25日ロンドン、アビー・ロード・スタジオ)やヴァルター・ジュスキント/フィルハーモニア管盤(1950年6月19&20日 ロンドン、アビー・ロード・スタジオ)もあるが、この満を持してのライナー/シカゴ響(1957年4月19日 シカゴ・シンフォニーホール)が決定盤との評価が一般的である。
作曲時、超絶技巧ゆえに演奏不可能といわしめた難曲ながら、ハイフェッツは苦もなく楽々と弾ききっているように感じる。どこにも淀みも軋みもなく音楽が滔々と流れていく。ライナーの解釈もあってか全体に劇的で張り詰めた緊張感がつづくが、ハイフェッツは己が流儀をかえず強音よりも表現力の充実に神経を集中している。この時代の録音の特色でオーケストラ・パートがデフォルメされて被さってくるので、今日の録音になれた耳ではやや気に障るかも知れないが、ハイフェッツの至芸を知るうえでは問題はないだろう。


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