ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(完全版) [Blu-ray] の感想

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主人公ヌードルスの立場での三つの時代が交錯する複雑な構成の為、内容を理解するのに複数回の鑑賞を余儀なくされましたが、今では自分にとってのベスト3に入る作品です。
幼少期、青年期、老年期を通じて主人公は時代の変化、仲間たちの変化に様々な事情で付いていけずに取り残されながらも、友人や愛する人への想いを変えることなく、年老いていく様を見せつけられます。その都度、印象的な音楽で心を揺さぶられます。
他の方も書かれてますが、ラスト近くのゴミ処理車の件は屋敷から処理車に向かった人影が確認できるのでマックスの身投げと考えるのが妥当かと思います。確かに抽象的ではありますが。

　ラストシーンが青年期で、阿片を吸いながら満面の笑みを浮かべるヌードルスで終わります。愛する人を汚し、友人たちを救うための密告が彼らを死に追いやってしまい、少年の頃からの純粋な思いを全て打ち砕かれてしまった彼がようやく解放されたすえの笑顔だったのでしょう。
　
　本当はそこで抜け殻のようになってしまったヌードルスが老年になって忘れてた想いを引きずり出され、さらに残酷な事実を突きつけられる。その結果を見せられたうえでの青年期の笑顔でのラストシーンが美しく切なく、残酷なこの映画を象徴してます。