渡部昇一の少年日本史 の感想

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参照データ

タイトル渡部昇一の少年日本史
発売日2017-04-28
製作者渡部昇一
販売元致知出版社
JANコード9784800911421
カテゴリ歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般

購入者の感想

目からウロコの納得の日本史。学ぶ機会を逸した成人にお薦めです。

1 良書であると思う。真っ当な日本史を学ぶことができます。
 つまり、本書は、世界的な視点を持つ渡部先生が日本史を虚心坦懐に見れば、日本史の「常識(的解釈)」と考えられることを記載している。但し、この「常識」は、戦後我が国の高校や中学校で教えられている日本史とは著しく異なっているであろう。それは、戦後、我が国の高校や中学校で教えられている日本史が、米占領下に作られた占領軍史観(一言で言えば、日本は邪悪な国である)を基礎としているからである。
 世界の普通の国では、初等中等教育では、自分の国の素晴らしい歴史(歴史の光の部分)を学びます。そして、大学教育に至り、自国の歴史の陰や闇の部分も学び、バランスの取れた歴史観を身に付けるのです。従って、大学教育をリベラルアーツといいます。然るに、我が国では、我が国の歴史の光の部分を十分(或いは殆ど)教えていません。本書は我が国の歴史の光の部分を教えてくれます。そして、実際、我が国の歴史の「光」は、諸外国と比較しても格段に多いのです。
 なお、本書では渡部昇一氏の真っ当な歴史観が示されていますが、これを理解するには、日本史と近代世界史について基礎知識を持っていることが前提となります。高校の日本史をしっかり勉強していることが前提だと思います。本書の表題は『少年日本史』とあり、高校生や中学生の日本史入門書のようにも読めますが、一寸違うのではないでしょうか。平泉澄先生の『少年日本史』(現在は文庫本で『物語日本史』)の方が、まだ少年少女向きの入門書といえると思います。
何れにしろ、日本史に興味のある方には、御一読を進めます。
2 評者が特に印象深いと感じた記述は次の通りです。
○ 邪馬台国の卑弥呼は、「やまと」の「日の御子」、即ち天皇である(19頁)。評者も年来そう考えて来ましたが、この記述を見たのは初めてです。漸く常識の記述に出会ったと感じました。
○ 神話の時代と歴史の時代が地続きになっている――これが日本の大きな特徴である(24頁)。本当にそうです。これは日本ばかりを見ていては分からない点です。
○ 日本人が南方からやってきたと考えられる三つの理由。①家の建て方、②稲、米に対する異常なほどの愛情と尊敬、③勾玉が重んじられたこと(38-39頁)。

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