言葉を「武器」にする技術 ローマの賢者キケローが教える説得術 の感想
参照データ
タイトル | 言葉を「武器」にする技術 ローマの賢者キケローが教える説得術 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 高橋 健太郎 |
販売元 | 文響社 |
JANコード | 9784866510019 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » ビジネス実用 » ビジネス交渉・心理学 |
購入者の感想
有名人の言動や古典から何かを学ぶ、というタイプの本は珍しくないが、
この本にはガチな説得力を感じた。小気味いい書きっぷりですらすら読める。
・相手が「何を期待し、何を望んでいるか」を出発点に。
・相手は何を「正しい」と思っているかを理解したうえで説得の場に臨め。
・理屈で負けそうになったら感情論に持ち込め(ただし語り口は論理的に)。
といった主張が、きびしい職場環境で悪戦苦闘している我が身に沁みる。
2000年前に生きていた人物の言葉なのに、腹落ち感がハンパない。
キケローについては「名前は知っている」というレベルの認識だったが、
こんなに明快でリアリティのある説得の技法を書き残していたとは知らなかった。
人をほめるときのテクニック(何をほめるべきか、何をほめるべきでないか)や、
言葉の選び方(比喩や「味つけの濃い表現」の使い方)といったことまで、
キケローは非常にこまやかな「教え」を残していて、その鋭い人間観察眼に驚く。
そして、ところどころに顔を出す、妙に「気にしい」な人柄にはシンパシーを感じる。
欧米的なロジック、いわゆる弁論術を集大成した人物ということだが、
相手の感情への配慮を重視する方法論は、むしろ日本人向きなのではないだろうか。
この本にはガチな説得力を感じた。小気味いい書きっぷりですらすら読める。
・相手が「何を期待し、何を望んでいるか」を出発点に。
・相手は何を「正しい」と思っているかを理解したうえで説得の場に臨め。
・理屈で負けそうになったら感情論に持ち込め(ただし語り口は論理的に)。
といった主張が、きびしい職場環境で悪戦苦闘している我が身に沁みる。
2000年前に生きていた人物の言葉なのに、腹落ち感がハンパない。
キケローについては「名前は知っている」というレベルの認識だったが、
こんなに明快でリアリティのある説得の技法を書き残していたとは知らなかった。
人をほめるときのテクニック(何をほめるべきか、何をほめるべきでないか)や、
言葉の選び方(比喩や「味つけの濃い表現」の使い方)といったことまで、
キケローは非常にこまやかな「教え」を残していて、その鋭い人間観察眼に驚く。
そして、ところどころに顔を出す、妙に「気にしい」な人柄にはシンパシーを感じる。
欧米的なロジック、いわゆる弁論術を集大成した人物ということだが、
相手の感情への配慮を重視する方法論は、むしろ日本人向きなのではないだろうか。