北朝鮮人民の生活--脱北者の手記から読み解く実相 の感想
参照データ
タイトル | 北朝鮮人民の生活--脱北者の手記から読み解く実相 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 伊藤亜人 |
販売元 | 弘文堂 |
JANコード | 9784335561368 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 人文・思想 » 文化人類学・民俗学 |
購入者の感想
脱北者たちの手記などを通じての北朝鮮分析。著者は文化人類学者。その視点から北朝鮮の人民の生活を分析検証。
新聞記者やジャーナリストたちが「招待」されたり、表面上の観察をしただけで、「地上の楽園」と報じたことがかつてあったが、その実態は恐るべき「地上の地獄」?
例えば、平壌は特別な空間とされていて、北朝鮮を訪問する人は平壌を見て評価するので、平壌には精神的にも肉体的にも元気な人だけが住むようにしなくてはならないという独裁者の方針から、平壌市内には障害者が住むことができなくなり、家族の中に一人でも障害者がいれば原則として家族全員が地方に追放されるという。おやおや…。恐ろしい反福祉国家があったものだ。しかし、かえって、平壌に住むより追放された田舎のほうが心身ともに楽になれたりもするという。
人生、万事塞翁が馬、禍福はあざなえる縄の如し……ということか。生きている限りは、まぁ幸せになりうる…。
とはいえ、北朝鮮や中国という「ビッグブラザー」が君臨する「地」に生まれなくてよかったとは思う。
新聞記者やジャーナリストたちが「招待」されたり、表面上の観察をしただけで、「地上の楽園」と報じたことがかつてあったが、その実態は恐るべき「地上の地獄」?
例えば、平壌は特別な空間とされていて、北朝鮮を訪問する人は平壌を見て評価するので、平壌には精神的にも肉体的にも元気な人だけが住むようにしなくてはならないという独裁者の方針から、平壌市内には障害者が住むことができなくなり、家族の中に一人でも障害者がいれば原則として家族全員が地方に追放されるという。おやおや…。恐ろしい反福祉国家があったものだ。しかし、かえって、平壌に住むより追放された田舎のほうが心身ともに楽になれたりもするという。
人生、万事塞翁が馬、禍福はあざなえる縄の如し……ということか。生きている限りは、まぁ幸せになりうる…。
とはいえ、北朝鮮や中国という「ビッグブラザー」が君臨する「地」に生まれなくてよかったとは思う。