知らなかった、ぼくらの戦争 の感想
参照データ
タイトル | 知らなかった、ぼくらの戦争 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | アーサー ビナード |
販売元 | 小学館 |
JANコード | 9784093885089 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
戦争体験談は大切だと分かっていても、読むのが辛くてつい敬遠してしまうけれど、この本に登場する23人の体験談は暗くない。辛く悲しく恐い話ばかりなんだけど、重苦しい気持ちになることがなく、逆に勇気づけられる。みなさんが辛い体験を乗り越え、二度と戦争を起こさない世界の実現に向けて、自分の言葉で語り、それぞれの取り組みをしていることが伝わってくるからだと思う。
インタビューを全部収録したらとんでもない大部な本になるのだろうけど、ここぞという部分を選び、巧みに配置することで、コンパクトなサイズで戦争の実相を浮き彫りにし、心に染みるメッセージとすることに成功している。読んでいて何度か涙がこぼれた。悲しい涙ではなく、心が洗われるような涙だった。すべての日本人に読んでほしい。
もし、ビナードさんのエッセイや詩のファンで、この本はジャンルが違うからパス、と思っている人がいたら考え直した方がよい。インタビューの前後(ときどき中間)に置かれたビナードさんのコメントを通して、本質に迫ろうとする文学者の姿勢と、いつもながらのことばの職人わざに触れることができる。
登場する23人の方に感謝します。少なからぬ方がすでに亡くなられていますが、ご冥福をお祈りします。ビナードさんが日本に来て、日本語で、こんな素晴らしい仕事をしてくれたことに感謝します。ビナードさんだけじゃなく、本の元になったラジオ番組の制作チームのみなさん、本の編集、校閲、イラスト、図版、本文レイアウト、DTP、装幀のみなさんに感謝します。すべての仕事が素晴らしい出来映えだと思います。
インタビューを全部収録したらとんでもない大部な本になるのだろうけど、ここぞという部分を選び、巧みに配置することで、コンパクトなサイズで戦争の実相を浮き彫りにし、心に染みるメッセージとすることに成功している。読んでいて何度か涙がこぼれた。悲しい涙ではなく、心が洗われるような涙だった。すべての日本人に読んでほしい。
もし、ビナードさんのエッセイや詩のファンで、この本はジャンルが違うからパス、と思っている人がいたら考え直した方がよい。インタビューの前後(ときどき中間)に置かれたビナードさんのコメントを通して、本質に迫ろうとする文学者の姿勢と、いつもながらのことばの職人わざに触れることができる。
登場する23人の方に感謝します。少なからぬ方がすでに亡くなられていますが、ご冥福をお祈りします。ビナードさんが日本に来て、日本語で、こんな素晴らしい仕事をしてくれたことに感謝します。ビナードさんだけじゃなく、本の元になったラジオ番組の制作チームのみなさん、本の編集、校閲、イラスト、図版、本文レイアウト、DTP、装幀のみなさんに感謝します。すべての仕事が素晴らしい出来映えだと思います。