原子力損害賠償法 (法律学の森) の感想
参照データ
タイトル | 原子力損害賠償法 (法律学の森) |
発売日 | 2014-10-13 |
製作者 | 豊永 晋輔 |
販売元 | 信山社 |
JANコード | 9784797223934 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 社会・政治 » 環境・エコロジー |
購入者の感想
「はしがき」にもありましたが東日本大震災を契機として、法の条文に留まらない原子力損害賠償の成立要件を、これまでの様々な判例を参照しながら改めて定義する必要があるのだと思います(何故なら、本件は我々がこれまで経験して来なかった、文字通りの意味で「未曽有の出来事」だったのですから)。本書は、事態が収束するまで今後も考え続けていかなくてならない本件の端緒を開く労作であると思います。図解や脚注が大変充実しており、著者が膨大な量の文献資料にあたった上で、実務関係者のみならず本件に関心を持つ層にまで届くよう考慮して記述している事が伝わって来ます。
個人的にはこれまでの損害賠償を時系列で整理したうえで今後の展望と課題を語っている点や、「原子力損害賠償制度と原子力損害賠償を区別する」と明言している通り、産業の育成には適切な損害賠償の実現こそ前提条件であるという論点に非常に感銘を受けました。
個人的にはこれまでの損害賠償を時系列で整理したうえで今後の展望と課題を語っている点や、「原子力損害賠償制度と原子力損害賠償を区別する」と明言している通り、産業の育成には適切な損害賠償の実現こそ前提条件であるという論点に非常に感銘を受けました。