日本よ、もう謝るな! (ASUKASHINSHA双書) の感想

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参照データ

タイトル日本よ、もう謝るな! (ASUKASHINSHA双書)
発売日2017-07-28
製作者山岡鉄秀
販売元飛鳥新社
JANコード9784864105668
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

購入者の感想

帯に「私はこうして慰安婦像を阻止した」とある。著者の山岡氏は、オーストラリアで市長らを巻き込んで慰安婦像の設置を画策し、反日感情をばらまき続ける中韓の組織に対して、冷静に「カウンターナラティブ(対抗するストーリー)を構築して反論を潰し、像設置を阻止した強者である。

しかし、身の危険が及ばない日本にいて本書を紐解いた私に、「序」の文章は匕首のように脳裏に突き刺さった。曰く、「敗戦レジームという『死に至る病』」。そう、「敗戦後の日本は今後こう生きろ」と占領軍から与えられたフレームワークの中で生きることを余儀なくされたのだった。その後日本を取り巻く情勢も変わり、アメリカからは日本に変化への対応と自立が求められたが、日本人はそれを独立の好機ととらえるより、「敗戦レジーム」に自ら閉じこもり、それを逆手に取ってアメリカの庇護のもとに独自の繁栄を築こうとしたのであった。

21世紀も今年で17年目を迎えるが、「今や日本人は『敗戦レジーム』の枠内でしか思考できなくなり、どんなにひどい矛盾を抱えても、そこから抜け出せなくなっているのだ。そしてまずいことに、そのことすらまるで自覚していない。(中略)日本は国際的に全く通用しない議論に、いたずらに時間を費やしているように見える。『敗戦レジーム』という枠組みを壊して外に出ようとしないまま、目の前の現実に対応しようとするから、必然的に自己矛盾をきたしてしまうのだ。そのため、現実に有効な対応ができずにいる。」(「序」より)

「慰安婦問題」をここまで大きくし、ある意味韓国を付けあがらせてきたのは、実は日本人のこの精神構造が淵源である。

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