空母いぶき 7 (ビッグコミックス) の感想

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参照データ

タイトル空母いぶき 7 (ビッグコミックス)
発売日2017-07-28
製作者かわぐち かいじ
販売元小学館
JANコード9784091896155
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

抽象的な憲法論議の交わされる中で、いままでタブーとされ考えることもしなかった「専守防衛」のあり方を考えさせてくれる本書。特に侵略している敵兵を照準にいれた自衛隊スナイパーの葛藤は戦争へ本気で向き合う苛酷さが表現されています。北朝鮮のミサイルが飛翔し、Lアラートに動揺するいま、戦争の恐ろしさをリアルに考えられました。

作者のかわぐちかいじさんは、今までもこういった戦争?のマンガを得意としてます。
お試しを読んで、一気に読んでしまいました。見事に術中にはまってしまいました

古くは沈黙の艦隊。あれも導入はすごかった。
最初の引きずり込む能力は半端じゃないと思います。

まぁリアルはありますが、あくまでマンガ、フィクションですから。

F35も登場し、実際に中国軍機との空戦もあります。
戦うべきなのか避けるべきなのかという、自衛隊の葛藤も非常に細やかに描かれています。顔がみんな一緒に見えるのが難点ですが・・・

この人の作品は最後の方になると結構グダグダになる傾向がありますが、(ジパングとか)
この作品はどうなるのかな。

いずれにしても、続きが楽しみです。

登場人物各人の立場になったつもりで読むと、より面白さが増す作品だと思います。
登場人物のひとりひとりが、自分の信ずる正義や信条と、起きている出来事の中で、なんとか折り合いをつけながら事態を解決に導こうと奮闘しつつも、ついエゴが出てしまう。
軍事的なリアリティだけでなく、現実世界にもある「集団と個の関係性の中にある人間の性」についても考えを導いてくれる作品だと思います。

なかなか決断できなかった総理、遂に攻撃する事を総理が決定します。ただし、攻撃するまでのタイムリミットを決めて・・・
この選択は悪くないと思います。今まで散々ドンパチしていますが、”相手が言う事聞かないから攻撃する”という理由が国際的に、そして国民に言えるからです。
ただそれに伴いメディア関連の動きが余りにも稚拙だと思います。取材禁止や立ち入り禁止の意味を分かっているんでしょうか?
確かに情報を国民は欲しているでしょう。独占報道もできて嬉しいでしょう。
しかし勝手に情報を流される事によって囚われている国民の命が危険にさらされる事がある事を全く理解していません。
少なくとも戦前にメディアが国民を煽り、開戦の原因の一つになったことを知らないからこのような行動ができるのでしょう。
現在テレビや新聞とネットの情報の乖離が見られますが、実際に開戦間近になったらマンガより酷い行動をしないよう切に願います。

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