タミヤ 1/48 傑作機シリーズ No.18 日本海軍 局地戦闘機 雷電21型 J2M3 プラモデル 61018 の感想

1973年にリリースされたキットで、1996年にハセガワから決定版キットがリリースされるまでは、このスケールの雷電プラモの定番中の定番として君臨したキットでした。

既にリリースから40年以上が経過し、後にリリースされた同社の新作キットがカタログ落ちする中でも、いまだ定番商品として留まるのは、それだけ売れ続けているキットという事なのでしょう。

私も二十数年前にお世話になったキットで、最近改めて購入して作ってみましたが、箱も中身も昔とほとんど変わっておらず、実に懐かしく思いました。
昔と違うと思ったのは英文説明書が入っていたことと、デカールの質が上がっていた事くらいでした。(あと値段が倍以上上がっていた)

パーツ数は昨今の1/72キット並に少なく、これなら楽勝と思いきやパーツの合わせは思いの外悪く、パーツ間の段差や隙間埋めにガッツリパテを使うはめになりました。
特に風防と胴体の合わせが悪いのは痛いです。

付属しているフィギュアは、とても40年以上昔のものとは思えない程良い出来です。

マーキングは302航空隊と352航空隊、元山航空隊の３種が入っていますが、元山航空隊以外は今の目で見ると考証的に問題があり、ツッコミ所満載ですが、タミヤもそれは承知の上で変えないのでしょう。
私はデカールの怪しい考証も今となっては懐かしくもいとおしいと思う事にして(笑)、ストレートに使用しました。
デカールの質は前述した通り、昔より劇的に良くなっており発色も素晴らしかったです。

完成したキットはまさしく雷電そのもので、今でも制作に値する素晴らしいキットだと思います。