ひと目でわかる「戦前の昭和天皇と皇室」の真実 の感想

お値段も手ごろだし、難しい内容を、写真や当時の資料等、客観かつ、私心を排し冷静に書かれている。
個人の思想をフィルターに通してから描くものとは違く、あくまでも極限まで、資料などを通し、情報を読み手に与えてくれる。
女性天皇と女系天皇の違いが分かりやすく、書かれている。昔別の本で読んだ、持統天皇（天智天皇を父に持ち天武天皇とご結婚された女性天皇）が早くに息子であられる皇太子を亡くされ、そのお孫の聖武天皇に引き継がれようとするお父君の血を絶やさないとする試行錯誤、執念。父系、男系男子の天皇は古来からのもので、その聖武天皇の娘孝謙天皇が道鏡なる坊主に天皇の位を与えようとして臣下に止められたのは有名な話です。生涯独身でしたが。

この一冊で十分、理解できます。良い本をありがとうございます。