習近平vs.トランプ――世界を制するのは誰か の感想
参照データ
タイトル | 習近平vs.トランプ――世界を制するのは誰か |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 遠藤誉 |
販売元 | 飛鳥新社 |
JANコード | 9784864105606 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門 |
購入者の感想
日米中関係、世界情勢について、最新の有益な情報だけではなく、どうすれば台頭する中国と正しく対峙できるのかを鋭く示す一冊。
巷にあふれる中国脅威論や中国崩壊論に今一つ真実味を感じられず、何か希望的観測に振り回されているような違和感を持っていたが、遠藤誉先生のこの渾身の一書を手に取って目から鱗が落ちた。
巷にあふれる中国脅威論や中国崩壊論に今一つ真実味を感じられず、何か希望的観測に振り回されているような違和感を持っていたが、遠藤誉先生のこの渾身の一書を手に取って目から鱗が落ちた。
中国吉林省長春に生まれて、国共内戦を決した「長春包囲網」を経験し1953年に帰国。著者が略歴に記すこの冒頭の「経験」が数々の著作を産み出す原体験となっています。本著のハイライトは、「中国の野望、世界のリスク」(第4章)を憂慮する視点から、2016年9月に米シンクタンク・project2049(Randall Schriver 会長)が著者をメイン・スピーカーとして招いたシンポジウムのテーマ「事実求是ー中国共産党の歴史戦」(事実求是=事実に基づいて真実を求める)、すなわち「歴史の真相に怯える習近平」(第5章)の観点を提示したこと、と見ました。抗日戦争勝利と中華人民共和国建国(1949年)は中共軍のおかげ、との歴史捏造の神話づくりと印象操作政策(1994年から)は、今日の中共の軍拡と膨張政策に不可欠である一方、中共の成り立ちの史実自体を偽るがゆえに「中国のアキレス腱」となった、との観点です。史実資料による裏付けは2015年11月に出版された『毛沢東 日本軍と共謀した男