錦織圭2015シーズン総決算号 2016年 01 月号 [雑誌]: テニスマガジン 増刊 の感想

錦織圭の2015年を振り返るテニスマガジンの増刊です。
全米オープン準優勝時の特別号では企画にブレが見えて微妙だったので
今回もそれほど期待していなかったのですが、良い方向に裏切ってくれました。

ページ数は100ページに満たない程度ですが、情報密度が非常に濃いです。
構成としては最初に錦織自身が語る2015年シーズン、これはシーズン後の会見コメントから再構成したもの。
続いてシーズンスタッツを中心にジョコビッチ、フェデラーと比較して錦織の強みと課題の解説が4ページ。
頂点への道の著者でもあるライター、秋山英宏氏によるシーズン総括記事が2ページ。

メインはこの後「2015 Season PlayBack 激闘の記憶」と題した1年間の試合の振り返りで、
この部分だけで60ページほどあるようです。
何がすごいって、この1年の試合すべてについてスコアだけでなく何かしらの記事やコメントが付いていること。
全試合のスコア紹介だけなら珍しくもないですが、全てにコメントが付いているのは相当気合入ってます。
つくりとしてはまず大会単位で2ページ見開き確保して、大き目の写真にその大会最後の試合のレポートと
大会全体を総括する記事を付けています。
途中の試合については、グランドスラムやツアーファイナルズ、デ杯やジャパン・オープンについては
追加でページを確保して各試合ごとにレポートが付いているようです。
それ以外の大会については見開きページで一緒に勝ち上がりスコアと寸評的なコメントを付けています。
全ての試合のスコアが掲載されていて「MATCH～」と数字が付いているのですが、
これは2015年の何試合目かを表しているようです。