エクソシスト2 [Blu-ray] の感想

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参照データ

タイトルエクソシスト2 [Blu-ray]
発売日2014-10-08
監督ジョン・ブアマン
出演リンダ・ブレア
販売元ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
JANコード4548967113938
カテゴリDVD » ジャンル別 » 外国映画 » ホラー

購入者の感想

予告編で流れる曲が凄く印象的だった、僕には一生忘れられない映画。
これだけは何度観ても飽きないんです、なぜか・・。

あの名作の続編ですが
エクソシストを名乗らなければ違う評価をされていたはずの
非常に内容の深い映画です。確かユリ・ゲラーのスプーン曲げが流行った頃で
テレパシーなどの超能力をスパイスにしたSF風味が少し入ってますが
そのことは本筋とは関係ないんです。
前作で悪魔に取り付かれたリーガンは、実は病を治癒する特殊な能力を持った少女で
その「善」の魂の存在を「悪」が怖れ
悪魔は取り付いて殺そうとしたという設定がなされてます。
一方、主人公ラモント神父は(はっきりとは分からないが)
「善」に疑問を感じながら悩み苦しむ神父、として描かれてると思います。
この神父の心の中の、善と悪の葛藤がこの映画のテーマ。
僕が好きなのは、時おり挿入される、ファンタジックかつシュールな映像美。
イナゴの背中に乗り、アフリカの奥地まで入り込んでいく怪奇な空撮シーンや
トマト(?)を吐き出したり、針のむしろを歩くダークで幻想的なシーンなど
かなり想像力を刺激されるイメージ映像は、人間の深層心理に肉迫するような
深遠なムード。
そして善と悪のエネルギーがぶつかり合うラスト、迫り来る大量のイナゴ・・。
圧巻のクライマックスと、戦いが終わり、自分を克服する神父、
そして悪を諫め沈静させるリーガン・・。
何もかも素晴らしい!感動的でさえある!
カタルシスがいっぱいあるんですよ、この映画には!
分からないかな〜、この素晴らしさが・・。

1作目を完全に忘れて、全く別の映画として観た時
この作品のイマジネーションの豊かさと、人間の奥深いところにある普遍的な善と悪
そして何より「善」の崇高さ、を垣間見れるような映画です。
モリコーネの音楽も心に残りますね。
ブアマン監督は、「脱出」にしろ「未来惑星ザルドス」にしろ
内容がハンパなくディープなもんだから、ついて来れない人も多いのでは?

いつの時代でも賛否両論の本作ですが、自分はこのクセのある作風は好きです。
エンニオ・モリコーネの大袈裟なスコアもツボです。

どうしても一作目のインパクトが強烈なため、意味不明でつまらないと
片づけられてしまいがちですが、純粋に勧善懲悪がテーマかと思います。

一作目と同じことをやっても芸がないし、焼き直しは避けたブアマン監督の試行錯誤が伺えます。
原作者ブラッティがメガホンをとったエクソシスト3も傑作でしたが、3作すべてが趣向が全く違う傑作だと思います。
ハーリン監督のエクソシスト・ビギニングは個人的にはダメでしたが…。

ちなみにメリン神父、リーガン、シャロンといった前作からのキャストを続投しており、
正当な続編として製作されています(ブラッティは認めてませんが)
ただ、ジェイソン・ミラー演じたカラス神父に関する内容が、劇中に一切登場しないことは納得できませんでした。
リーガンを最後に救ったのはメリン神父ではなく、我が身を犠牲にしてパズズを退散させたカラス神父であったのに、
まったく語られないのは今も昔も違和感が残ります。

画質はDVDに比べたらそれなりにクリアになっていますが、音質はボリュームが小さい気がします。
特典には一作目のフッテージが入った「もう一つのオープニング」が収録されていますが、
ラモント神父の生死が不明な「もう一つのエンディング」は未収録でした。

公開当時から何かと物議を呼んでいた「エクソシスト2」が遂にBD化される。
既発のレビュアー諸氏の方々は、その淋しいスペックに不満を抱いておられるようだ。
確かに、特典が既存DVDソフトとなんら変わらないというのは残念でならないが、それでも、「ポイント・ブランク」でフィルム・ノワール史に金字塔を打ち立てたジョン・ブアマンが、ハリウッドに請われ、70年代にサスペンス、SF、ホラーといったエンタテインメントな題材を扱いながら、どれも知的で作家性を感じさせる野心作を連打していた頃の野心作として、今もカルト・ムービーとして一部で熱烈な支持を受けている今作の廉価版BD化を、まずは喜びたい。

ウイリアム・ピーター・ブラッディのベストセラー小説をウイリアム・フリードキンが映画化し、センセーショナルな話題性を持って大ヒットした「エクソシスト」が公開されて3年後、WBが二匹目のドジョウを狙って悪魔との新たな闘いをブアマンに託したのは、恐怖と不安、混沌溢れる世界観を内面的に観る者に意識させることを期待したのではないだろうか。
即ち、前作のようなオーソドックスさを併せ持ったケレン味ある“恐怖”ではなく、深層心理としてひたひたと迫ってくる“恐怖”。
そして、出来上がった今作は、彼らの思惑を更に超えた神秘的な作品となった。
WBの誤算は、精神世界を描いたことでエンタメ映画としてはいささか重くなり過ぎた処だろう。
そしてそれは興行成績となって彼らに跳ね返ってくる。

あの忌まわしい悪魔との闘いから4年、リーガンは高校生となり、映画の撮影で長期不在の母親の代わりに、秘書と高級マンションで暮らしながら、精神科で睡眠療法を受けていた。
一方、メリン神父の死の真相を探るよう枢機卿から命を受けたラモンドは、メリンに私淑していた事もあるエクソシズムに傾倒する神父だが、かって悪魔祓いに失敗し少女を焼死させた事への罪悪感に苛まれていた。
ふたりはNYで出会い、互いの心の奥底にどんよりと根ざす悪魔の力とそれを絶とうとする神の力の葛藤があることを知る。

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