激動の昭和史 沖縄決戦 [東宝DVD名作セレクション] の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトル激動の昭和史 沖縄決戦 [東宝DVD名作セレクション]
発売日2015-05-20
監督岡本喜八
出演小林桂樹
販売元東宝
JANコード4988104096784
カテゴリDVD » ジャンル別 » 日本映画 » ドラマ

購入者の感想

小さい頃、母に連れられ 見た。子供ながらに、戦車と老婆の場面や鉄血勤皇隊の場面は心に焼き付いている。スケールや特殊効果は不十分だが、この映画を作った方々の志しに感謝する。どんな理由、背景があれ、被害者には仕方ないでは済まない。

この映画は大変よく出来ています。娯楽としても、そして反戦教材としても。
説教臭いところもありません。
私は八原大佐を軸にレビューしたいと思います。

八原大佐・・・この作品の主人公格、良くも悪くも優秀で冷静なエリート軍人として描かれています。
様々な作戦を立て、窮地に瀕した沖縄を守ろうとします。(史実でも軍人として世界から高評価を受けています)
もし、物語に彼のような主人公、もしくは仲間がいたらとても頼りになるでしょう。
しかし、現実はそう甘くはありません。(まぁ、これは事実を元にしたフィクションですが)
戦意消失し早く死なせてくれと懇願する上官、内地を守るため増援を断る大本営、そして刻々と迫る敵軍・・・。
もちろん上手くいくはずもありません。物資も人員も士気も壊滅状態なのです。
個人的にここの描写が素晴らしいです。
普通なら有能な八原とその他大勢の無能という構図になってしまうところですが、
皆、自分が出せる最高の合理的判断を下しているのです。(当時の価値観内で、ですが)
そもそも冷静に考えて、追い詰められ何もかも失ってしまった組織に一体何が出来るというのでしょうか。
八原はただ普通より諦めが悪かっただけ、なのかもしれませんね。

かと言って、八原も善人という訳ではなく、軍人としての責務を果たすため民間人がいるにも関わらず南方へ前線を下げます。
知事に「そうしたら民間人はどうなるのです」と聞かれ「軍の作戦に口を挟まないで頂きたい」と一蹴。
ここの描写も秀逸です。彼はあくまで当時に生きた軍人であり、現代の価値観を持った人間ではないのです。
過去の価値観から決断をし、生きていきます。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

激動の昭和史 沖縄決戦 [東宝DVD名作セレクション]

アマゾンで購入する
東宝から発売された小林桂樹が出演の岡本喜八の激動の昭和史 沖縄決戦 [東宝DVD名作セレクション](JAN:4988104096784)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.