少女終末旅行 4 (BUNCH COMICS) の感想
参照データ
タイトル | 少女終末旅行 4 (BUNCH COMICS) |
発売日 | 2016-11-09 |
製作者 | つくみず |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784107719294 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック |
購入者の感想
かつてどこかの芸術家か建築家が「生命や文明は上へと向かい、死や自然は下へと向かう」みたいなことを言った(てのを読んだ)のを思い出した。建築物は地面から上へ伸び、やがて廃墟となり下へ向かう。まあそうだよねってその時は思った。世界が廃墟だけになった時、かつて都市だった文明の抜け殻の中をゆっくり上へ上へと向かう二人は、この世界に確かに生きている。世界がほんとうに終わってるのか。そもそも終わるって何だろう?何もかも静止することが終わりなら、朽ちていく世界もまだ過程だ。その先にどんな終わりがあるにしても、きっとずっと先のこと。
なーんて、この物語はいろいろいろいろ考えさせてくれて面白くてたまらんのです。ぬこかわいい。菌類が不安定要素を浄化するみたいに書くとなんか失礼なくらいヨクアル系ですがぜんぜんそんな感じしません。ただ、読み終えてこころがどこか静まって冷えるような気持になる、カタルシスはないのに何てことないシーンをふと何度も思い出してしまう不思議な物語なのでした。ふたりの物語はいつかは終わるでしょう。それまでは付き合える美しいかっこいい作品だと思います。
なーんて、この物語はいろいろいろいろ考えさせてくれて面白くてたまらんのです。ぬこかわいい。菌類が不安定要素を浄化するみたいに書くとなんか失礼なくらいヨクアル系ですがぜんぜんそんな感じしません。ただ、読み終えてこころがどこか静まって冷えるような気持になる、カタルシスはないのに何てことないシーンをふと何度も思い出してしまう不思議な物語なのでした。ふたりの物語はいつかは終わるでしょう。それまでは付き合える美しいかっこいい作品だと思います。