シャララ! やれるはずさ/エエジャナイカ ニンジャナイカ(初回生産限定盤SP)(DVD付) の感想

音を楽しむと書いて音楽。音楽って楽しい、を体現する４曲入りのこのCDです。

「エエジャナイカ ニンジャナイカ」
かつての名映画、北斎漫画の「ええじゃないか」を想起させる感じもある、忍者という日本の伝統(?)を日本的音感で再現してもいる、なんとも可笑し味のあるご陽気なこの曲。夏公開の映画「JKニンジャガールズ」ではラストに歌われる本作だそう。

今昔の日本が香るというのもこのCDの特徴かも知れません。忍者という忍んでいる存在と、こぶしファクトリーを含めてアイドルという人たちがちょっと普通ではない生活でもある様な、この２つも似ている様で似ていない様な事も内包して聞こえてしまう味のある曲です。

「シャララ！やれるはずさ」
真っ先に、ベリーズ工房の意思を継ぐという雰囲気があるこの曲。そしてこの曲は実際に生で見て息吹を感じる曲だと思います。それは体全体でしぼり出す様に歌う浜浦さんの姿が死ぬほど格好いいからです。やれるもやれないもない、やるんだというのが彼女の声と歌い方から分かる感涙の１曲。

サッカーのずっと現役な三浦知良さんが「ゴール？簡単でしょう！」とかつて言っていたのも私は思い出します。何でも大変だなんて決めないで、全然！と１つ上行く感覚でいる事こそ成功、成長の鍵、そんな事が匂う歌詞もまたいいです。シンプルなJ-ロックサウンド、ブラスがそれに乗って歌詞に一役も二役も買っている夏の汗と爽快感溢れる良作です。

「闇に抜け駆け」「ピッチピチトモダッチ」
映画の挿入歌２つ。駆け抜けるとのタイトル通り速いピッチでもあって。なにわのオヤジがJKに憑依するというストーリーも盛り込まれた歌。こぶしファクトリーの８人の声もよく分かって楽しいです。この夏で惜しまれて卒業してしまう抜群のキャラクターと異才で愛される藤井梨央さんの歌声ももち論分かります。長年ハローの舞台の音楽を担当している和田俊輔さんのサウンドも、このCDの贈り物ではないでしょうか。

DVD