戦争のはらわた≪最終盤≫ [Blu-ray] の感想
参照データ
タイトル | 戦争のはらわた≪最終盤≫ [Blu-ray] |
発売日 | 2017-09-13 |
監督 | サム・ペキンパー |
出演 | ジェームズ・コバーン |
販売元 | キングレコード |
JANコード | 4988003847753 |
カテゴリ | DVD » ジャンル別 » 外国映画 » ドラマ |
購入者の感想
「Cross of Iron」“鉄の十字架”をモチーフに(Iron Cross“鉄十字章”とのニュアンスの違いに注目してほしい)、ペキンパーがその鋭い洞察力と批判精神を映像に結実させた、戦争映画の大傑作。たとえ批評家連中の評価は芳しくなくとも、個人的には「ワイルドバンチ」と肩を並べるペキンパー至高の一作と思っている。
本作のソフト化は過去に幾度かされてきたものの、最近のスタジオ・カナル/ユニバーサル版DVDやブルーレイに関しては、多かれ少なかれ字幕翻訳に問題があり(特にDVDは字幕崩壊レベル)、特典映像も収録されることもなく、この傑作が中途半端なソフト化のまま終わるのかと思っていたところに、キングレコードからまさかのリニューアル版発売。しかも既発ソフトの字幕全収録&TV放映吹替付きの上に、イギリス盤ブルーレイのみ収録されていた特典映像、さらにはドイツ語版まで収録という、ファンとしては嬉しさで身震いしたくなるような究極仕様。この内容なら1万円を超える定価も安いものだ。
ちなみに字幕に関しては、バンダイビジュアル版の落合寿和訳がオススメ。冒頭に流れる童謡(日本では「蝶々」でおなじみ)の歌詞から、エンド・クレジットのブレヒトの一節まできっちり訳されており、ペキンパーが劇中に織り込んだ多層的ともいえる暗喩やメッセージを汲み取ることができる。そう、本作は単にリアルな戦闘シーンだけの映画ではない、極めて知的な映画なのだ。
バンダイビジュアルのDVD発売から17年。ついに「戦争のはらわた」がスタジオ・カナルの呪縛から逃れる時が来た! 実際の商品については、発売後にあらためて追記したい。
本作のソフト化は過去に幾度かされてきたものの、最近のスタジオ・カナル/ユニバーサル版DVDやブルーレイに関しては、多かれ少なかれ字幕翻訳に問題があり(特にDVDは字幕崩壊レベル)、特典映像も収録されることもなく、この傑作が中途半端なソフト化のまま終わるのかと思っていたところに、キングレコードからまさかのリニューアル版発売。しかも既発ソフトの字幕全収録&TV放映吹替付きの上に、イギリス盤ブルーレイのみ収録されていた特典映像、さらにはドイツ語版まで収録という、ファンとしては嬉しさで身震いしたくなるような究極仕様。この内容なら1万円を超える定価も安いものだ。
ちなみに字幕に関しては、バンダイビジュアル版の落合寿和訳がオススメ。冒頭に流れる童謡(日本では「蝶々」でおなじみ)の歌詞から、エンド・クレジットのブレヒトの一節まできっちり訳されており、ペキンパーが劇中に織り込んだ多層的ともいえる暗喩やメッセージを汲み取ることができる。そう、本作は単にリアルな戦闘シーンだけの映画ではない、極めて知的な映画なのだ。
バンダイビジュアルのDVD発売から17年。ついに「戦争のはらわた」がスタジオ・カナルの呪縛から逃れる時が来た! 実際の商品については、発売後にあらためて追記したい。