40歳が社長になる日(NewsPicks Book) の感想

良書と思います。理論的かつ情熱をもって現代のリーダーシップについてわかりやすく書かれています。今日的なリーダーシップのあり方についてどう整理すれば良いのかよくわからないなと思っていたので非常に参考になる本でした。一方で目線が低い批判ばかりする 当事者意識がない人、であるとかオペレーションだけ担う残念な人、などの高慢と思われかねない発言が出てくるあたり人生100年時代において筆者といえども50歳代はまだまだ半人前言うこともわかりその面でも非常に勉強になる本ではありました。

これからの時代のリーダーにとって、不確実な時代を読み解こうとする書籍はあっても、これほどまでにリーダーはどこに向かうべきか明確なメッセージで伝えてくれた本はいままになかったと思う。
まず驚かせれることに大企業も含めて、すでにいくつかの会社では、テクノロジーネィティブである30代人材が次世代経営者候補（サクセッションプランニング）に組み込まれているという事実である。日本の未来を憂う経営者が積極的に未来を残そうとしている事実を知ることができ、かつ具体的な処方箋を例示してもらえているため、とても参考となることが多い。

サクセッションプランニング以外にも、デジタルテクノロジー時代における経営トップの役割、新時代のリーダーシップ、ダイバーシティ、自己効力感の重要性、と多くのことがつながりをもって整理されているため、いま何が世の中で起ころうとしているのかがよくわかる。
これは新聞記事などではわからない世の中の動きであると感じた。

私はすでに40歳を超えた年齢ではあるが、そのような年齢もこれからどのように若手リーダーたちと未来を目指すのか、その共有すべき座標軸となることは間違いないと思う。通常は著者にコンサルティングを依頼しなければ、目にすることができない企業の処方箋や考え方を、広く公開したことは素晴らしいことだと思う。