臨床研究の教科書: 研究デザインとデータ処理のポイント の感想
参照データ
タイトル | 臨床研究の教科書: 研究デザインとデータ処理のポイント |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 川村 孝 |
販売元 | 医学書院 |
JANコード | 9784260024976 |
カテゴリ | ジャンル別 » 医学・薬学・看護学・歯科学 » 医学一般 » 衛生・公衆衛生学 |
購入者の感想
私は日々の診療を行いつつ臨床研究に取り組んでいるアマチュアの臨床研究者です。その立場からすれば、この本は臨床家、研究者双方の方々には臨床研究の道を明るく照らす福音の書になると思います。著者に関して”ストックホルムへの切符を手に入れた”と評する方もおられ、トップジャーナルに数々掲載されておられています。[…]また、著者の研究はニューヨークタイムスでも紹介されたことがありました。その永年のノウハウを、本書は研究計画、解析、執筆にわたり余すところなく伝授されています。また、単なる原理原則を説いているわけではなく、様々な経験から生じた発想を失敗談も交えて説かれているので、実用性が高いです。実際に私も本書を紐解きながら自分の研究テーマに照らし合わせて読んでいるところ、迷い道にはまり込まずに済みそうに感じました。あたかも著者がそばにおられて直に講義をされているかのような錯覚に陥る不思議な本です。実臨床にあたっている方々の多くは、臨床研究の専門家から実際に個別指導を受ける環境下に恵まれないことも多いために、臨床上での疑問を研究テーマへと客観化したり、実際に臨床データからどのような研究デザインが適用されるか検討したりする過程を経る際には、本書を脇に置いておくことを是非お薦めします。今後、著者が遠隔教育にて臨床研究をご指南されることを願っております!