バーティミアス ソロモンの指輪〈3〉スナネコ編 の感想

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「ヤモリがとんでもないヤモリだったから・・普通のスナネコではないスナネコなのに違いない・・・」と身構えつつ３巻に突入。
結果→　スナネコは普通のサイズのスナネコでした！しかもスナネコよりフェニックスの姿の時の方が長いしクライマックスだし。むしろ１巻ではなくこの３巻が「フェニックス偏」と呼ぶのにふさわしい・・・ような？まあいいけれども。ごにょごにょ・・・

えーと予言をひとつして差し上げましょう。
「あなたは３巻を読み始めたら眠くてもガマンして最後まで読んでしまう事でしょう」ちなみに無理やり３巻の途中で止めた人は「ずーっと続きが気になっちゃう呪い」にかかるよ！きっとね！｛笑

クライマックスに次ぐクライマックス！しかしあのバーティミアスですからずっと真面目に緊迫し続けることは不可能です。時々笑いも入り気持のアップダウンが激しいです。

例えば・・・「厳密に言うとおれがくわえているのは切断されたカーバの指で、その指に指輪がはまっている。気分が悪くなる読者もいるだろうから、これ以上細かい話しはしないでおく。ただ葉巻を吸っているような感じとでも言っておこう。小さくてちょっと頼りない葉巻で、赤い先っぽの近くに金の細い帯がはまっている。頭にありありと思いうかんだか？よし。おまけにまだ生温かく、血は止まったところだが、あ、いや、もうやめよう。これまで色んな体の部分を運ぶはめになったがー・・・」←まだ続く
これ、命がけで強力なマリッドであるアメットから逃げている時のセリフなんですよ。逃げて！バーティミアス逃げてー！とハラハラしつつも、もう！バーティミアスったら！と笑ってしまいます。

ラストは爽やかなすがすがしい終わり方でした。前作も切なくて感動する終わり方で良かったですが、私はこっちのラストの方が好きかな、と思いました。
そうそう「あとがき」もバーティミアスが書いているんですよ。「はー終わったー」とパタンと本を閉じてしまわないでぜひあとがきもご覧になって下さいね

お勧めの本です！バーティミアスにまた会いたい方はぜひ！手に入れてくださいね