堕落論・特攻隊に捧ぐ - 無頼派作家の夜 (実業之日本社文庫) の感想
参照データ
タイトル | 堕落論・特攻隊に捧ぐ - 無頼派作家の夜 (実業之日本社文庫) |
発売日 | 2013-12-05 |
製作者 | 坂口 安吾 |
販売元 | 実業之日本社 |
JANコード | 9784408551555 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 |
購入者の感想
無頼派3人の酔っぱらい鼎談を文庫化する、というのがおそらく最初のコンセプトだろう。これに付随して、安吾の太宰論、オダサク論、酒にまつわる作品や、当時の代表作とが収められている。
実はあんがい凝った内容で、たとえば「特攻隊に捧ぐ」で特攻した青年たちを擁護したその気持ちの底を、エッセイ「青年に愬う」を配することで補完する。安吾はシンプルに、他人の幸福のためだけに生きる無私の精神を讃えたかっただけなのだ、とわかる構成。
巻末の解説中にも新発見資料が収録されているので、安吾ファンのみならず、太宰やオダサクのファンや研究者も必読の本。
実はあんがい凝った内容で、たとえば「特攻隊に捧ぐ」で特攻した青年たちを擁護したその気持ちの底を、エッセイ「青年に愬う」を配することで補完する。安吾はシンプルに、他人の幸福のためだけに生きる無私の精神を讃えたかっただけなのだ、とわかる構成。
巻末の解説中にも新発見資料が収録されているので、安吾ファンのみならず、太宰やオダサクのファンや研究者も必読の本。