EMOTION the Best 魔法のプリンセス ミンキーモモ-夢を抱きしめて- DVD-BOX 3 の感想

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前作（通称「空モモ」）に比べると、はっきり言ってテーマ的に退化したと思います。
前作では「夢は与えられるものではない、自分で見るものだ」という
モモの立場からすると自己否定的な（それだけに深みのある）テーマがありました。

一方本作では最後の最後まで「人々が夢を失った、失った」と嘆くばかり。
ですが魔法や妖精を信じないことがすなわち「夢を失った」ことになるんでしょうか？
現代には現代の多様な夢のカタチがあるのに、それを分からずに形骸化した幻想ばかり
押し付けようとするモモやマリンナーサの人々には正直呆れました。
マリンナーサが地球から排除されてしまったのは、地球の人々よりもむしろ
マリンナーサの方に問題があったのでは…とさえ考えてしまいます。

人間になった初代モモに会いにいく話で「夢を叶えるのに魔法は必要ないんだ」
というテーマを描いていましたが、この路線で突き詰めていけばよかったのでは？
終わり悪しくて全て悪し、という感じで残念です。

林原めぐみさんのモモと故・岡崎律子さんの曲は素晴らしいです。
☆２つはこのお二方に捧げます。