沈黙 -サイレンス-(字幕版) の感想

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参照データ

タイトル沈黙 -サイレンス-(字幕版)
発売日2017-07-12
監督マーティン・スコセッシ
出演アンドリュー・ガーフィールド
JANコード登録されていません
カテゴリAmazonビデオ » カテゴリー別 » 外国映画 » ドラマ

購入者の感想

海外の賛否両論はおそらく映画そのもののテーマの取り扱いによるもの
この映画の内包する問題的の深みや普遍性大きさに圧倒され、とても考えさせる内容です
娯楽というより、ディベートに近い作品だと思います 余暇に楽しい気分になるために見る作品ではないです

●なぜ神は人に不条理な死や苦悩を与えられるのか? (神は何もしないのか?)
●他国の土着宗教とどう折り合いをつけるのか? (人を救うはずの宗教がなぜ宗教戦争という形となって殺戮へと形を変えるのか?)
●信仰と目の前の不幸や自分の飢え、エゴとどっちが大切なのか? (崇高たる信仰と目の前の生活の乖離はなぜ起こるのか?)

そして信仰とはそもそも何のためにあるのか、宗教を人が信じる意味まで踏み込んでいる(原作もスコセッシ監督もそこまで考えて作っていると思います)
と思います

最後の神父が手に持っていたものは嫁さんが持たせたものだと私は解釈しています
つまり、彼が最も大事にしていたものを理解し、渡したのです。そして彼女はキリシタンではなかったかもしれないけれど愛を持っていた
この映画のテーマである信仰とはより大きな意味での愛に帰着するというメッセージをここに忍ばせたのではないかと思います

原作の映像かという意味では良いと思あます。例の声をどう表現するかが気になっていたのですが、そこはちょっと拍子抜けでした。でも、まあ他にやりようもなかったのか。原作と併せて観ることをお勧めします。

窪塚洋介が演じるキチジローが最高のキャラクターです。BGMが殆どないので、世界観の重さがズシリときます。

どの人物の視点で世界を見るかによって、幾通りもの感情移入ができそうです。切支丹、宣教師、役人、奉行、それぞれの立場があり、誰も間違ってない。
これを観た人どうしで、誰の視点でどのように観た、どう考えた、という議論・対話がしたくなる、私にとってはそんな映画です。
でも説教じみて無くて、ちゃんとエンタメしてましたよ。
原作にも興味が湧きました。

でも宣教師の片割れは、やっぱりスターウォーズのカイロ・レン役のイメージ強すぎて、なんか気になっちゃいますね。私だけかなあ。

いわゆる、日本におけるキリスト教弾圧の映画です。すごいアクションシーンがあるわけではないですが、画面にくぎ付けにされ、あっという間に見終わってしまいました。若い司祭である主人公が困難な状況の中必死で自分の信仰を守ろうとする姿に熱いものを感じました。また、マーティン・スコセッシ監督らしい、ナレーションの多挿入もサクサクと話を進めてくれる効果があり、非常に内容のつまった映画になっております。

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