ラ・ラ・ランド スタンダード・エディション [Blu-ray] の感想

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人の夢で出来た街で出会い恋に落ちた、
自らのジャズを追い求める男と女優を夢見る女。

一緒なら夢は叶うと思った。
一緒だと叶わない夢もあると知った。
現実の厳しさ、そして挫折。
それぞれが歩んだ道の先にあったモノと失ったモノ。

「もしあの時 …」
選ばなかったもう一つの人生への切ない思いを見た時、
胸が張り裂けそうになった。
大人のお伽話を音楽に乗せて。

正直ミュージカルは苦手。
評判の良さ、キャストの良さ、数々の賞を受賞した作品 …
ストーリーも散々耳に入った状態で見てもなお、この感動はなんだろう ?
人の夢をたくさん食べて巨大になった街が見せる、優しすぎる夜景。
そしてあのラストにしてやられた … 間違いなく素敵な作品。

どこか懐かしい、そう、80年代の
青春恋愛映画にミュージカル要素を乗せた
大人の青春恋愛ミュージカル映画である。
「恋しくて」や「キャント・バイ・ミー・ラブ」を観ていた頃の自分が思い出されるそんな映画であった。

恋に落ちてからの楽しい毎日の描写部は
お酒を飲みながら一緒に楽しい気分に浸りたい
そんなワクワクとした気持ちにさせてくれる。

やがて訪れるすれ違いから、エンディングまでを一気に見せながら
「if」という描写も織り交ぜながら見ているものを欺くかのような演出もうまい。

果たしてこれはハッピーエンドなのか、
バッドエンドなのかの質問は愚問であろう。
その答えはセブとミアにしか分からない事なのかも知れない。

ちなみにアマゾンには記載がないが
Blu-ray版には吹替も収録されています。
（DVDは未確認です。。）

心が折れそうになっても支え合う、それぞれの夢を追う純粋なふたり。ストーン＆ゴズリングのダンスシーン、すでに競演3度目だけあって息が合って魅せます！3カ月猛特訓したというゴズリングのお見事なピアノ演奏！そしてブロードウェイ経験者だけあって通常の「歌の収録後に演技撮影」などせず、すべて同時撮りしたというストーンの歌声もなかなかです。主演2人自身が相当がんばった作品とおもいます。そしてチャゼル監督と大学のルームメイト、ジャスティン・ハーウィッツの”以心伝心！”作品にぴったりの楽曲。。。

本作品はなんといってもラスト10分の仕掛けがみどころ。久々映画で胸が熱くなりました。「セッション」で鬼指南役だったJKシモンズがジャズレストランの店長役で出ていますが、ラストで印象深いナイスな演技です。

これをみる若者たちにはエールに、中年以上には若き日の青春の甘酸っぱさが想い起こされるような、そして観る方みんなに人生の岐路とか儚さとかを考えさせてくれる、心に残るミュージカルの良作と思います。オスカー「幻の作品賞事件」も”夢の儚さ”を象徴したきがします。広く映画ファンに一度はご覧いただきたいです。

恋愛映画は普段あまり見ませんが、話題だったことと好きな俳優2人が主演していたので映画館で観ました。
自分としては滅多に無いのですが、劇中何度か涙を浮かべながら観てしまいました。
近年の映画では中々ない感動を味わうことができました。
最後はとても切なかったのですが。
自分の夢を追う、ということについても色々考えさせられました。
普段から音楽が好きな人ならさらに何倍か楽しめる映画だと思います！
発売時からDVDとセットでないエディションも発売されるのは嬉しいです。予約させていただきました！